第57話 空き家リスクとそれに対する対策について(6)

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~ 維持管理する ~

 

あまりお勧めではありませんが、空き家となった実家をなかなか手放すことができず、しばらく様子を見たいという場合は、維持管理することになります

空き家の維持管理は大変重要な内容です。住宅は人が住むことで劣化を防いでいますが、人が住まなくなって放置されると途端に劣化し、1ヶ月放置するだけで大変なことになります。特に木造住宅の場合は要注意で、1~2ヶ月程度、換気をしないと湿気が充満し、カビが生えたりシロアリや害虫が大量発生したりします。

水回りも注意が必要で、水道を止めてしまうと水道管の中の水の循環がなくなり悪臭が発生するようになりますので、定期的に水を流すなどの処置が必要となります。

また、外壁に生えるツタが成長して壁に微細な穴をあけ、そこから雨水が浸入するようになったりします。雨どいに葉や草がたまって詰まり雨水が流れず室内に漏れるといったことも起こります。庭があれば定期的な手入れをしないと雑草がぼうぼうの状態になったり、樹木に蜂の巣ができたりします。

雪国では、凍結防止のための水抜きや屋根の雪下ろしが欠かせません。

これらの空き家の維持管理を定期的に行うのは非常に大変ですので、管理会社等に委託することになりますが、空き家問題が大きくクローズアップされている昨今では、各種のNPO法人などが非常に安い費用で、空き家の管理を請け負ってくれます。

例えば、NPO法人 空家・空地管理センターでは、月々100円で、月に1回巡回点検してくれます。問題がないか家の外側から目視でチェックしたうえで、巡回報告書をメールで送ってくれます。さらにセンターの管理看板を設置したうえで近隣からのクレーム対応もします。わずか100円でこれだけやってくれるのであれば、利用しない手はないでしょう。

きちんと維持管理されているという印象を周辺の住民にも与え、無用なトラブルや犯罪の温床になるのを防ぐことができます。

また、様々なオプションがありますので、必要に応じて足していくことができます。ポスト内のチラシ等処分は500円、郵便物の転送は900円、建物の裏まで周り外部から目視で詳細点検は800円といった内容です。他にも、草刈り、ゴミの処分などあります。

家の中まで入って、換気、雨漏り点検、通水、室内点検まで依頼したいのであれば、「しっかり管理」で最低価格4,000円から依頼可能です。近所のあいさつ回りまでやってくれますので、本当に行き届いたサービスといえます。

上記の管理センター以外にも、それぞれの地域に応じて、多様な管理業者がありますので、情報収集をしてみて下さい。

空き家・空き地はいくら価格が低いといっても、数百万円代で取引する不動産ですので、価値がゼロにならないように、月々ある程度の費用をかけて維持管理するのが良いといえます。

文責 仙台市で相続税に特化した税理士事務所|栁沼隆 税理士事務所

所長 栁沼  隆

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