第144話 タワーマンション節税 (2)

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相続税の場合、マンションを評価する際の評価額は、1階でも30階でも同一となります。しかし実際には眺望がよい高層階ほど高い値段が付きます。

 そこで相続前に高価格の高層階のマンションを購入しておき、1階と同負担の相続税を支払った上で売却します。

 ここで注目すべき点は、2つあります。一つは、建物部分の固定資産税評価額です。マンションは高層階でも低層階でも面積が同じならば、評価額は、ほぼ同じです。売買時の値段の差は、眺望や日照代がほとんどですが、固定資産税評価額は、この眺望代等は考慮されていません。したがって、高層階になればなるほど、売買価額と評価額との差が大きくなり、相続税対策として効果が大きくなります。

 もう一つは、土地です。マンション全体の敷地を、土地の持分で按分するので、面積が同じなら高層階でも低層階でも、土地の評価は同じになります

 以上の結果、実際には2億5000万円で購入したマンションが、相続時にはその評価額が5000万円程度になったりします。2億5000万円をキャッシュで持っていたら、そのまま相続税がかかってしまいますが、タワーマンションにチェンジしたことで評価は5000万円にまで下げることができ、相続税も仮に50%の税率だったとしたら1億円も違ってくるのです。

 しかし、このタワーマンション節税が否認された判例もあります。

 次回はこれについて書きたいと思います。

文責 仙台市で相続税に特化した税理士事務所|栁沼隆 税理士事務所

所長 栁沼  隆

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