第173話 相続が争族にならないために (2)

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 ~ 「争族」に勝者なし ~

 

 遺された資産が少額であっても、何の対策もしてこなかった家族は多くの場合で争いが発生します。

 平成25年司法統計によりますと、家庭裁判所の調停は資産5千万円以下のケースが75%を占め、33%は1千万円以下であったということです。

 資産の額に関係なく、たくさんの家族が財産をめぐってもめていることがわかります。

 そして相続で争うのは当然ながら兄弟姉妹の間です。どんなに仲の良い兄弟であっても、家庭を持てば一方的な配分には黙っていられません。妻から「長男だからって、いつも我慢して弟さんに譲ってばかりで」と小言をいわれることもあるでしょう。弟にしても奥さんから「いつも兄さんに負けてばかり」といわれれば、子供の手前、父親の沽券にもかかわります。さらに兄弟の嫁同士が不仲であったり、嫁の実家が口を出してきたりすれば問題はさらに複雑化します。

 兄弟姉妹の間では、資産に対する単なる欲に加えて、こうした意地と見栄が絡み、長く深い闘争期間に陥ってしまうことが多いのです。

 それが幸せになれない闘いであることは誰もがわかっているのに、もう止められません。

 そうならないために何をするか、それこそが相続対策の肝であり最大の目的といえるでしょう。いわゆる相続税対策などは相続対策がしっかりできてからの問題といえます。

文責 仙台市で相続税に特化した税理士事務所|栁沼隆 税理士事務所

所長 栁沼  隆

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