第245話 暴力団の取り締まりに最強の武器 (1)

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 今、全国の暴力団幹部がその組組織の存続をかけ神経をとがらせて注目している裁判の公判が福岡地裁で開かれています。

 傘下の組織から集めた「上納金」の一部を私的に使っていながら所得として申告せず、約3億1,900万円を脱税したとして、特定危険指定暴力団「工藤会」トップの野村悟被告を所得税法違反の罪に問うている裁判です。

 工藤会は地元の企業や飲食店から得たみかじめ料や違法薬物の密売で得た収入を、傘下組織の幹部らを通して運営費名目で毎月一定額を集め、その元締めとなっていたのが、野村被告です。上納金の総額は、月に少なくとも2,000万円に上り、このうち野村容疑者の親族名義の口座に約500万円が送金されていたことが分かりました。2010年から14年に集められた上納金のうち、約8億9千万円を個人の収入として得たにもかかわらず、申告せずに約3億1,900万円を脱税したとされています。

 野村被告側は、「会の運営費に使われ、個人の所得ではない」として、無罪を主張し、全面的に争う姿勢です。

文責 仙台市で相続税に特化した税理士事務所|栁沼隆 税理士事務所

所長 栁沼  隆

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