第254話 現金贈与 (5)

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前回の続きです。

 その計上漏れが「ついうっかり」ではなく、財産を隠すという意図で故意に行ったものと判断されたら重加算税の対象となります。重加算税の割合は修正申告によって増えた税金の35%です。名義預金が見つかったことで本来の相続税が100万円増えたとしたら35万円を追加で払わなければなりません。それに加え、過少申告加算税や延滞税といったペナルティも当然かかります。

 ただし、銀行が不正なお金の動きを警戒するようになった昨今、架空口座は作りにくい状況です。赤の他人名義の口座や住所地以外での口座は原則的に開設できません。子供や孫の名義の口座も、同一世帯で同じ姓であること、また申請者と名義人双方の写真付きの身分証明書の提出が求められるなど、手続きがとても厳しくなっています。子供や孫のために現金の贈与をするなら、こうした事情をよく考慮していただきたいと思います。

文責 仙台市で相続税に特化した税理士事務所|栁沼隆 税理士事務所

所長 栁沼  隆

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