第268話 相続人に未成年者がいる場合の相続手続き (4)

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特別代理人の選任手続き

 特別代理人を立てるためには、相続人である未成年者の親(又は未成年後見人)が家庭裁判所に申立てをします。申立てに必要な書類は次の通りです。(この他、連絡用の郵便切手も必要です。)

〇 特別代理人選任申立書(800円分の収入印紙を貼付)
〇 相続人である未成年者の戸籍謄本
〇 親権者(又は未成年後見人)の戸籍謄本
〇 特別代理人候補者の住民票又は戸籍附票
〇  遺産分割協議書の案

 ここで心配になるのが、誰を特別代理人にすればよいかという点ですが、相続の当事者でない成人であれば誰でも構いません。弁護士などの資格も必要ありません。

 実際には、未成年者からみて祖父母やおじ・おばなどの親族に依頼することが一般的です。親族に適任な人がいなければ、弁護士や司法書士などの専門家を特別代理人にすることもあります。

 また、特別代理人を立てる時点で遺産分割協議書の案を作成しておかなければならない点にも注意が必要です。

 家庭裁判所は、遺産分割協議書の内容で特別代理人の選任申立てを受理するかどうかを判断します。遺産分割協議書の内容が未成年の子にとって不利なものであれば、受理されない可能性があります。

 相続人に未成年者がいる場合は、特別代理人を選任することで初めて遺産分割の手続きができるようになります。したがって、特別代理人の選任手続きはできるだけ早くすることが大切です。

文責 仙台市で相続税に特化した税理士事務所|栁沼隆 税理士事務所

所長 栁沼  隆

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