第269話 相続人に未成年者がいる場合の相続手続き (5)

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未成年者の相続放棄手続

 未成年者が相続放棄をする場合は、未成年者とその親が同じ相続の当事者であっても、親が代理人となって手続きができます。相続放棄をすると遺産を受け取らないため、親子で互いの利益が相反しないからです。

 ただし、未成年者とその親が同じ相続の当事者であって、次のような場合は特別代理人を立てなければなりません。親子や兄弟姉妹の間で互いの利益が相反するからです。

〇 未成年者が単独で相続放棄をする場合(先に親が相続放棄している場合を除きます)。

〇 未成年者が複数いて、そのうちの一部の未成年者が相続放棄する場合。

 

 相続人に20歳未満の未成年者がいる場合は、代理人を立てなければなりません。一般的な契約では親が未成年者の代理人となりますが、相続では親と子がともに当事者となることが多くあります。このようなときは、特別代理人を立てなければなりません。

 特別代理人を立てるには家庭裁判所への申立てが必要です。また、相続人である未成年者が二人以上いる場合は、その人数分の特別代理人が必要になります。

 特別代理人を立てないことには遺産分割協議が始められず、相続税の申告が期限に間に合わなくなる恐れがあります。相続の手続きに詳しい弁護士か司法書士に、早めに相談することをお勧めします。

文責 仙台市で相続税に特化した税理士事務所|栁沼隆 税理士事務所

所長 栁沼  隆

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