第280話 税務調査 (4)

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前回の続きです。

正確に言うと、質問検査権は、それが犯罪捜査のために認められたものであれば令状が必要になるものの、犯罪捜査のために認められたものではないから令状がなくても質問検査権は使えるということを意味しているのです。会社に調査官が臨場する通常の税務調査では令状を持ってきませんが、調査官に令状を持ってこないと税務調査させないと言えば、税務調査を拒否することになって違法扱いになります。

このようにいうと、税務調査に令状が不要であれば、社長の自宅も見せなければならないのではないか、と思われるかもしれませんが他人から自宅を見せてと言われれば当然拒否できることと同様に調査官の申し出を断ることが問題なくできます。反面、友人を自宅に招き入れる場合と同じ理屈で、自宅を見ていいと調査官に許可を与えれば調査官は自宅を見て問題ないとされます。すなわち、調査官は強制的に自宅を見ることはできませんが、令状がなくとも許可をもらえば、何ら問題なく自宅を調査ができることになります。

このため、令状を持ってこいといって自宅への臨場を拒否することは間違った対応になります。正しい対応としては、国税の調査官を一般人と思って、ひたすら冷静に拒否すれば事足ります。気が引けるのであれば、調査官に外で待ってもらい、信頼できる顧問税理士の口から拒否する旨を伝えましょう。

今日で、私の事務所は仕事納めです。よいお年をお迎えください。

文責 仙台市で相続税に特化した税理士事務所|栁沼隆 税理士事務所

所長 栁沼  隆

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