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「休眠預金」とは、預金者本人と連絡が取れなくなって10年以上たつ「預金」をいいます。この「休眠預金」、毎年1千億円超のペースで生まれており、本人などからの払い戻し請求分を差し引いても年間700億円以上が生まれています。

この休眠預金については、平成28年12月の法改正を受けて、来年から福祉や地方活性化などに流用していくことに決まっています。

東京商工リサーチはこのほど、銀行が休眠預金の払い戻し請求に対応するために計上する「睡眠預金払戻損失引当金」の額を調査し、発表したところによりますと、この「睡眠預金払戻損失引当金」の総額が去年3月期決算時点で前年同期から3.4%増の951億4800万円となっていることがわかりました。ただし、この結果には、決算書の科目に同引当金の項目がない三菱東京UFJ銀行やりそな銀行などのメガバンクが結果に含まれていないため、実際には1千億円を軽く超えているものと思われます。金融庁によれば、休眠預金の発生額は毎年増加しているとのことです。

平成28年12月に「民間公益活動を促進するための休眠預金等に係る資金の活用に関する法律」が成立したことで、休眠預金は、福祉・健康増進・地方活性化などの社会的事業への活用が可能となっています。実際に休眠預金が助成されるのは来年の秋頃となる見通しです。

文責 仙台市で相続税に特化した税理士事務所|栁沼隆 税理士事務所

所長 栁沼  隆

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