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 軍団と森社長のどちらが正しいにせよ、今回のトラブルがたけしを始め、関係者全員の評判に傷を付けたのは確かです。イメージを大切にするタレントはもちろんのこと、オフィス北野という企業にとっても、取引先や顧客、金融機関などにマイナスの印象を植え付けたことは否めません。

 たけしがタレントとして奔放なイメージを売りにしていたとしても、オフィス北野のオーナー創業者として雇われ社長の森氏をしっかり監督すべきであり、森社長はたけしの性格とそれを「信仰」する軍団の関係性を把握した上で、株の取得について一筆を取っておくべきだったでしょう。

 森社長がオフィス北野から自社株の取得資金を借りる際に金銭消費貸借契約証書を作り、取得する株について議決権に制限を付けるといった内容を盛り込んでおけば、今回のようなトラブルは発展しなかったはずです。

 自社株の持分は、経営権の行方に直結するだけに、たけしと森社長は互いにオーナーと経営者としての業務を疎かにしていたとの批判は避けられないと思います。

文責 仙台市で相続税に特化した税理士事務所|栁沼隆 税理士事務所

所長 栁沼  隆

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