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メルカリやヤフーといったネットオークションの市場規模は、経済産業省の調査によれば2016年の時点で1兆円を超えると言います。雑貨や古本だけでなく貴金属や自動車などの高級品が売られていることも珍しくなく、捨てるよりマシとネットオークションを利用して不要になった日用品を売った経験のある人も多いと思います。スマホアプリなどから簡単に売買のやり取りができる気軽さもあり、その市場規模はさらに拡大しつつあります。

 ネットオークションであろうがフリーマーケットであろうが、一定のもうけが出ているならば確定申告を行い、所得に応じた税金を納めなければなりません。ただし、例外もあり、次のような規定があります。

 「資産の譲渡のうち、家具、じゅう器(家庭用の道具)、通勤用の自動車、衣服などの生活に通常必要な動産の売却については、所得税を課さない」

 つまり日用品の処分としてオークションを使っている分には、それがいくらで売れようが、所得税を課しません。ただしオークションで売ることを前提として商品を仕入れ、継続的に物を売って利益を得たりしていますと、譲渡とみなされず、棚卸資産の譲渡とみなされ事業所得又は雑所得として所得税が課されますので注意が必要です。

文責 仙台市で相続税に特化した税理士事務所|栁沼隆 税理士事務所

所長 栁沼  隆

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