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 ノーベル医学・生理学賞を受賞した京都大学特別教授の本庶佑氏が、ノーベル賞の賞金を大学に寄与する意向を示しています。賞金の総額は1億1,500万円で、共同受賞者のジェームズ・アソン氏と分け合います。

 ノーベル賞の賞金には基本的に税金がかかりません。ただし、経済学賞に限り課税対象となります。というのも賞金で非課税になるのは「ノーベル基金からノーベル賞として交付される金品」とされているためで、経済学賞だけはスウェーデン国立銀行から交付されるものなので、課税対象となるわけです。

 また本庶佑氏は京大に賞金を寄付する意向を示していますが、国立大学法人や学校法人への寄付は一般的に税制優遇の対象となります。具体的には、総所得金額の4割を上限に、寄付金額から2千円を差し引いた金額を所得から控除することが可能となります。また、寄付先が科学の振興や文化の向上につながる取り組みをしているなどの条件を満たせば、総所得金額の4割を上限に、寄付金額から2千円を差し引いた4割を税額から控除することもできます。いずれか有利な控除制度を選択することになります。

 

文責 仙台市で相続税に特化した税理士事務所|栁沼隆 税理士事務所

所長 栁沼  隆

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