第515話 相続で得た土地にかかる不動産取得税

7d857e7d00e7d2849fa075bc609c55b9_m

 多数の土地を所有していた父親が、遺言書を残して亡くなったとします。遺言書には相続人である母親と息子に加えて、孫にも土地を与えると書いてあります。遺言書通りに遺産は分割され、しばらくして役所から孫だけに封筒が届きます。中を見ると相続で引き継いだ土地についての不動産所得税の納税通知書でした。

 なぜ孫にだけ不動産所得税がかかるのでしょうか?不動産所得税には、家屋の新築や増築、改築、土地や家屋の購入、贈与、交換などで、新たに不動産を取得した時に課される税金です。しかし不動産を取得しても課税されない例外があり、それが相続によって取得するケースです。つまり母親や息子の元に納税通知書が届かなかったのは、この例外規定によります。それなら孫に通知書が届いたのはなぜか?それは、この例外規定の対象となっているのが、民法上の「相続人」の不動産取得のみだからです。相続人には、被相続人の配偶者、子供、親、祖父母、兄弟姉妹までで、孫は含まれません。さらに不動産取得税以外でも孫への遺産引継は、代襲相続による場合を除き相続税の2割加算ルールが適用されます。同じ相続による不動産取得でも、配偶者・子と孫では税負担に大きな違いが出てくることになります。

文責 仙台市で相続税に特化した税理士事務所|栁沼隆 税理士事務所

所長 栁沼  隆

「所長の独り言」一覧はこちら

 

免責
本記事の内容は投稿時点での税法、会計基準、会社法その他の法令に基づき記載しています。また、読者が理解しやすいように厳密ではない解説をしている部分があります。本記事に基づく情報により実務を行う場合には、専門家に相談の上行うか、十分に内容を検討の上実行してください。当事務所との協議により実施した場合を除き、本情報の利用により損害が発生することがあっても、当事務所は一切責任を負いかねます。また、本記事を参考にして訴訟等行為に及んでも当事務所は一切関係がありませんので当事務所の名前等使用なさらぬようお願い申し上げます。