遺言を残すと遺産分割の内容に大きな影響力を及ぼすことができるのは知られた話ですが、遺産分割そのものを遺言で禁止できることを知っている方は少ないと思います。分割が禁止されますと、それぞれの相続人がいかに財産を欲しくても分…

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 ある資産家が長年にわたり介護してくれた家政婦さんに恩義を感じ、財産のいくばかりかを分け与えたいと考えたとします。この家政婦さんの貢献については親族らも感謝していて異論はありません。このケースで、実際に資産を分け与えない…

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 数々の名曲を作りだし、自身もタレントとして活躍した小林亜聖さんが去年5月にお亡くなりになりました。まじめな性格で、自身の〝終活〟に関しても遺言書を作成するなど抜かりはありませんでしたが、それでも本人が想定し得ない相続ト…

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 私の好きなテレビ番組に開運!なんでも鑑定団があります。この前も本物でしたら数千万円もする村山槐多の作品が贋作と評価され、5千円の評価を受けていました。このような「動産」は、相続財産の場合どのように評価されるのでしょうか…

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 銀行や証券のネット口座、暗号資産などのデジタルの「資産」が相続によってデジタル「遺産」に変わる時、アナログ時代には起こりえなかった新たな問題が出てきます。不動産や現預金といったアナログ遺産であれば、現物や通帳、登記など…

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 身寄りがない人が死亡し、財産の受取人が誰もいないとします。このような場合、利害関係者か検察官の申し立てを受けて、家庭裁判所が相続財産管理人を選任します。選ばれた管理人は被相続人の債権者に相続財産から弁済し、残りは国庫に…

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 遺産分割協議後に新たに出てきた相続財産の取扱いですが、当初の遺産分割協議は有効なため、原則として新たに見つかった財産についてのみ分割協議し、申告のやり直し(修正申告)をします。ただし、相続人全員の同意があれば既に申告し…

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 相続が発生したとき、遺言書がなければ原則として相続人全員で協議して、誰が何を相続するかを決めることになります。この協議を遺産分割協議というのですが、これには4つの種類があります。  まず、最もポピュラーなのが「現物分割…

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  遺産分割協議が相続税の申告期限に間に合わない人は、法定相続通りの割合で遺産を取得したものとみなして申告して、その後に遺産分割協議書が成立した時に修正申告等の調整を行います。  相続税の申告期限は、被相続人の死亡を知っ…

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先日、以下のようなご相談がありました。   母の遺言書の内容が、私の兄にすべての財産を残すというものでした。私は母の介護をしていたので、兄は私にも財産の半分を受け取ってほしいと言ってくれています。遺言書の内容は…

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 相続人がそれぞれの主張を譲らず、遺産分割協議が難航することがあります。そのようなときに押さえておかなくてはならないのが、相続税の申告期限です。被相続人が亡くなった日から10カ月以内に申告しなければ、相続税額が50万円ま…

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 亡くなる前に住んでいたか事業に利用していた宅地は、相続税評価額を大きく減額する「小規模宅地等の特例」が適用できます。ただし、この特例を使うためには様々な要件を満たす必要があります。その一つが、「相続税の申告期限までに遺…

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 引き継いだ相続財産の種類が、預貯金や有価証券、又は不動産といった、いわゆる資産であればありがたいのですが、ときに借金などの負債も一緒についてくることがあります。負債が資産よりも多ければ相続放棄すればよいのですが、資産が…

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 民法における法定相続分は、配偶者には1/2、残りを子供たちが均等に相続します。例えば、仮に相続人は妻と、医者になった長男、引きこもりの次男、結婚できない長女だったとしましょう。このような遺産分割であったとしても、弁護士…

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 相続は、相続人全員の同意つまり遺産分割協議がなければできないため、協議の際、どのように遺産分割すればよいのか判断に迷うことがあります。(遺言があればこのようなことはなく、原則、遺言のとおりに遺産を処理することになります…

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非嫡出子(婚外子)がいるというだけ、普段から顔を合わせているような相続人にとっては、非嫡出子にも相続分を分け与えることは苦痛かもしれませんが、相続人であれば非嫡出子にも遺産をもらう権利があります。   こういったトラブル…

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婚姻関係がない男女間に生まれる子供、いわゆる婚外子(非嫡出子)が増えてきております。厚生労働省の統計によりますと、生まれる子供のうち50人に1人は婚外子で、最近20年でほぼ2倍になっております。法定相続人と婚外子の相続に…

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