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第936話 財産評価基本通達総則6項の適用事例(3)
第910話でも取り上げた最高裁における総則6項の適用を巡っての判決ですが、今回は下級審である東京高裁令和2年6月27日判決についてもっと掘り下げて考えてみたいと思います。 東京地裁令和元年8月27日判決は、被相続人が…
続きを読む第935話 財産評価基本通達総則6項の適用事例(2)
相続直前の借入金による土地取得により大幅な「超過借入金債務」により、借入金と評価通達の評価額との差額を生じさせ、他の相続財産の課税価格を減殺して多額な相続税の軽減を図った事例の東京地裁平成4年3月11日判決は、この事実…
続きを読む第934話 財産評価基本通達総則6項の適用事例(1)
相続税法は申告納税制度を採用していることから、納税者は相続又は贈与により取得した財産の時価を自ら評価し、申告・納税する必要がありますが、財産の種類は区々であり、しかも置かれた客観的状況がそれぞれ異なることから、その財産…
続きを読む第818話 上場株式の相続税評価
相続財産の内、取引価格が公開されている上場株式は時価が明確であるため、相続税評価額の算定に専門的な知識はいりません。ただし上場株式の価格は毎日変動しているので、いつの時点の価格を評価額とするかという点は問題になりやすい…
続きを読む第795話 財産評価基本通達
相続財産には現預金から株、不動産、家財や乗り物まで様々なものがありますが、これらの財産の価値を見定めるのが、国税庁が定める「財産評価基本通達」です。この通達には、相続税や贈与税を計算する際に用いる「価値」についての算出…
続きを読む第757話 地積規模の大きな宅地の評価
広い土地の評価額を大幅に引き下げる「広大地評価」の特例は、2018年度の税制改正で仕組みが変わり、名称も「地積規模の大きな宅地の評価」と呼ばれるようになりました。2018年度以降、特例の対象となる路線価地域の宅地は、路線…
続きを読む第734話 敷金の相続税評価額
建物の賃貸借契約書には通常、敷金あるいは補償金に関する記載があります。敷金の受け渡しがあった場合、借り手が建物から退去するときに貸し手が建物の補修などの原状回復を行い、その費用を敷金から控除したうえで借り手に返還します。…
続きを読む第728話 文化財建造物の評価
相続した不動産は、固定資産税や路線価、そして時価なども含めて財産評価し、そこから相続税を算出します。当然、地価の高い土地や高級物件なら評価額は上がり、必然的に相続税額も高額になります。 この時に地価や構造だけで単純に計算…
続きを読む第713話 家屋の固定資産税評価額
家屋の評価は築年数と共に下がっていくのに我が家の固定資産税評価額は前回の評価替えでも据え置きだった。もしかして近年多発している固定資産税の課税ミスでは…。そう考えてもすぐ結論を出すのはちょっと待ってください。 不動産…
続きを読む第657話 広大地の評価
売却しやすい土地に共通するのは、立地が良く形がいびつでないことに加え、大き過ぎず、かといって小さすぎない、すなわち面積が、〝程よい〟ということです。一般的に、都市部であれば100~150㎡程度、部外であれば150~25…
続きを読む第615話 家屋の評価
故人が居住用や事業用に使っていた家屋の相続税評価額の計算式は【固定資産税評価額×1.0】です。つまり、家屋の固定資産税評価額がそのまま相続税評価額となります。 この固定資産税評価額は「再建築価格法」とい…
続きを読む第612話 配偶者居住権の財産評価
新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。 民法改正によって創設された「配偶者居住権」が、今年の4月以降の相続から適用されます。今日は遺産分割に大きな影響を与えるその財産評価について考えてみ…
続きを読む第559話 まちがいやすい土地評価
土地の評価方法には路線価方式と倍率方式があります。主に都市部においては路線価方式が用いられ、地方においては倍率方式が用いられます。 この2つの方式の境界上にある土地については、どのように判断をすべきでしょうか。 &n…
続きを読む第283話 広大地の評価 (2)
では、なぜ今年から広大地の評価を変える必要があるのでしょうか? 改正の趣旨は、大雑把に言ってしまうと、誰でも簡単に計算できるようにしましょう!といったところです。 これからは次の3つの条件に該当した場合には、どのよ…
続きを読む第282話 広大地の評価 (1)
今まで、広大地の評価については、通常の土地よりも大幅な減額が認められてきました。 「なんで広い土地なのに減額していいの?高く売れそうなのに」 と思う人もいるかもしれません。 しかしこの広大地評価は、単純に広いだけで使…
続きを読む第166話 立木の評価
九州北部を襲った記録的な豪雨は、流れ込んだ大量の土砂や木々などにより大きな被害をもたらしました。この流木は、殆どがまっすぐ伸びた杉なので、過去に杉の植林を大量に推し進めた結果だと思われます。(第118話参照)杉の単種植林…
続きを読む第89話 土地評価の時価問題 (2)
社長個人が自分の会社に土地を譲渡するといったことはよく行われます。 このような関係者間での土地の売買の場合に問題となってくるのが、時価の金額です。 例えば、時価の金額の2分の1未満で個人から法人へ譲渡した場合には、みな…
続きを読む第88話 土地評価の時価問題 (1)
大阪府豊中市の国有地が学校法人「森友学園」に小学校建設用地として評価額より大幅に安い価格で売却された問題は、通常の国有地売却とは異なるいくつもの不可解な点が浮上しております。何が問題として指摘されているのでしょうか? 主…
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