史上最年少で将棋のプロ棋士となったあと、公式戦で一度も負けずに連勝を続けている最年少棋士藤井聡太四段が30年ぶりの連勝記録更新をかけて、26日午前に始まった竜王戦決勝トーナメント1回戦が現在行われています。
公式戦の最多連勝記録となる29連勝に挑んでいる藤井聡太四段は、14歳の中学3年生。現在、18歳未満のプロ棋士は藤井四段ただ一人です。年上との対局をハイペースでこなし、時には深夜に及ぶ長時間の対局もありますが、中学生の「深夜労働」に問題はないのでしょうか?
注目の一局となる26日の竜王戦決勝トーナメントは、午前10時開始で持ち時間が各5時間。食事休憩も挟むため、終局は午後10時を過ぎるとみられています。終局後には記者会見も予定され、すべて終わるのは27日未明となる可能性もあります。実際、26勝目となった今月15日の順位戦(持ち時間各6時間)は、午前10時に始まり終局は午後10時53分。藤井四段が会場を後にしたのは午前0時過ぎでした。
労働基準法では、18歳未満の深夜労働(午後10時~午前5時)が原則的に禁じられています。もっとも、労働基準法が適用されるのは、事業主から雇用されている「労働者」の場合で、棋士も含めた「個人事業主」の場合は別です。日本将棋連盟は「棋士の労働時間に制約はなく、対局時間も棋士の意思に委ねられている」と説明しています。
通っている名古屋大学教育学部付属中学によりますと、藤井四段は対局の翌日も他の生徒と同様、授業に出席しているとのこと。連盟は「勉学への支障がないように最大限配慮していきたい」として、今後は対局をなるべく土日に設ける方針を示しています。
それでは、大人顔負けの収入が予想される納税についてはどうなのでしょうか?
これについては、結果ととともに次回にお話しします。