借金まみれなのに、海外経済援助をする不思議の国、日本。私たちの生活はいったいどうなってしまうのでしょうか。
今のところは、日本国に金融危機は訪れないという見方が強くなっているようです。その理由はいったいどのような理由なのでしょうか。
理由は二つあります。日本国債の保有者の96%は日本の投資家で構成されていることがその理由の一つです。日本の投資家は日本の金融機関、ゆうちょ銀行、年金基金等です。
つまり、ほとんどの国債を投資家が円で購入しているということになります。
円は自国で発行されていますので国債の返済をもし急に迫られても、国内で円を大量発行して返済することができます。これは国債の100%が円で発行されていることと、自国で円を発行しているからこそできることです。
もちろん、日本でも実際にいきなり大量の円を発行すれば、それこそ景気に悪影響を及ぼすため、実際にできることではありませんが本当に返済しなくてはならなくなった場合にはこんなこともできるということになります。
もう一つの理由は、日本の貯蓄は1752兆円もあり、国債発行残高945兆2315億円はその範囲内に収まるからです。
もちろん国債の返済に使えるお金ではありませんが、日本には借金を超えるだけの資産があるということです。
それに増税で利払いや償還の原資を用意することが出来ます。また国有財産の売却という手段もあり、これらの施策により、10年単位の先延ばしが可能と考えられています。
国の対外資産負債残高である外貨準備が中国に抜かれて世界第2位になったのはご存知の通りですが、対外純資産額はバブルが崩壊した1990年以降でも、世界1位を20年以上も続けています。
とはいっても、改革が必要だというのは間違いのないことです。これからしっかり改革を行い、日本を健全な国家へと導いてほしいものです。