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 2010年に誕生した「ビットコイン」と呼ばれる仮想通貨が中国を中心に世界的な話題になっています。

 ビットコインとは何か、ひとことで言えば「仮想通貨」です。「仮想」の「通貨」です。まず、「通貨」ということからも、「コイン」ということからも分かる通り、お金です。円やドルというように、「お金」であることには変わりありません。「お金」なので、円やドルのように通貨の単位が存在します。単位は、BTC(ビーティーシー) と表記されます。1円や1ドルのように、1BTCと、数えることができます。

 しかし、「仮想」ということから分かる通り、円やドルとは違って、手にとって目に見える姿形が存在しません。大きく「B」と書いてあるコインが存在するわけではないのです。「仮想」の「通貨」です。政府が発行する法定通貨とは違う経済活動のための電子上の仮想の通貨です。このビットコイン、メリットとデメリットはいくつかありますが、最もクローズアップされているのは価値が乱高下する投機的な特徴でしょう。

 投資における大きなメリットはやはり、ハイリターンが期待できる点でしょう。基本的な仕組みと値動きの法則性さえ頭に入れておけば、タイミングよく売買すれば数千万円単位の高いリターンを得ることができます。しかしながら、その特性こそが最大のデメリットでもあり、仮想通貨としての安全性に疑問符がつく要因ともなっています。リスクを恐れるアマチュアにとって手の出しづらい投資用通貨というレッテルを貼られているのは、利益を生み出す仕組みの複雑さに起因しています。

 ビットコインは、その仕組みを理解しないと、単なる“電子マネー”程度に受け止められてしまいがちで、世間の多くのコメントや批判も、仕組みについての理解が無いまま、イメージで語られることが多いのが現状です。しかし一方で、仕組みを理解しようとしてみると、いきなり暗号やハッシュ関数など、IT技術や数学に詳しくない方には聞いたことがないような単語が並び、理解しようという気力を削いでしまうのが現状です。

文責 仙台市で相続税に特化した税理士事務所|栁沼隆 税理士事務所

所長 栁沼  隆

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