所長の独り言
第1199話 法定相続分で分ける場合の遺産分割協議書の必要性
相続が開始したら、亡くなった方の遺産は、相続人が承継することになります。 法律上は、法定相続を原則とし、遺産分割を例外と考えていますので、法定相続分のとおりで遺産を分ける場合にも、あえて遺産分割協議書を作る必要はあるので…
続きを読む第1198話 行為計算否認
前澤友作氏の個人資産管理会社「グーニーズ」は、2021年に数億円の社債を発行し、全額購入したコンサルティング会社に3年間で2億円の利子を支払いました。グーニーズは社債の利払いを経費として計上し、一方、コンサル会社は同額…
続きを読む第1197話 納税猶予(2)
東京商工リサーチの調査によりますと、去年8月の「税金(社会保険料を含む)滞納」による倒産件数は14件で、前年同月比16.6%増と、2カ月連続で前年同月を上回りました。1~8月累計は110件で、2016年以降では2番目に…
続きを読む第1196話 納税猶予(1)
皆様、あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。 去年は高市早苗内閣が誕生し、株価が5万円超となり、株式市場が活気づきました。 これは、高市政権が「拡張財政・金融緩和路線」を推し進めるとみた市場で…
続きを読む第1195話 推計課税
本来であれば、国税当局の課税処分は、帳簿や証憑によって存在が立証された金額に基づいて行われるべきですが、納税者側の不備や隠ぺいなどで正確な数字を割り出せないときなどには、一定の要件下では「おそらくこのくらいだろう」とい…
続きを読む第1194話 税の職業差別
新型コロナウィルス対策の「持続化給付金」の対象から性風俗業を外したのは、法の下の平等を定めた憲法に違反するものとして業者が国などを訴えた裁判で、最高裁はこのほど下級審と同様に「合憲」と判断し、業者側の主張を退けました。…
続きを読む第1193話 総則6項
近年、相続税の財産評価基本通達総則6項、通称「総則6項」をめぐる判決が相次いで出されています。同項を巡っては、適用基準が明文化されていないことから、納税者と当局の間で争いの種になってきましたが、近年の複数の判決によって…
続きを読む第1192話 滞納者
期限までに納税せずに放っている人は、「税金の滞納者」と呼ばれますが、納期限を1日でも過ぎてしまった瞬間に滞納者となるわけではありません。納期限までに税金を納めずにいると、まず最初に税務署から「催告」という問い合わせがき…
続きを読む第1191話 火災保険
生命保険と火災保険では同じ保険とはいえ、課税関係では似て非なる部分が多くみられます。 生命保険の受け取りは、満期到来時や死亡時がありますが、どちらも保険料の負担者と保険金受取人が同一であれば所得税が課されます。一方、…
続きを読む第1190話 生命保険活用術
相続対策を考えるうえで、欠かせないのが「生命保険の活用」です。生命保険金には、「500万円×法定相続人の数」の固有の非課税枠が設けられています。例えば、配偶者と子ども2人がいる場合には、生命保険金が1500万円まで課税…
続きを読む第1189話 いらない土地
コロナ禍が収束して以降、全国の地価の平均は継続して上昇傾向にあります。ただ実際には、都市部の地価が上昇して全国平均を引き上げる一方で、地方では地価の下落が続いているところも多くみられます。 問題は、土地が売れなくなっ…
続きを読む第1188話 介護費用トラブル
被相続人である母が亡くなってから、次女は憂鬱な日々を過ごしています。長女より「母の財産を次女が700万円使いこんだ」と訴えられ、係争中だからです。 次女が使ったお金は、認知症の母を介護するために自宅をバリアフリー対応…
続きを読む第1187話 電子帳簿保存法の改正を利用した税務調査での脅し
電子帳簿保存法の改正により、ここ数年、税務の現場では大きな混乱が生じています。そもそもの発端は、経理情報を電子データでやり取りする「電子取引」について、そのデータを保存することを突如、財務省が義務付けたことにあります。…
続きを読む第1186話 特殊詐欺
今年6月までの半年間の特殊詐欺の被害額は、全国で597億円と去年の同じ時期よりおよそ370億円増え、過去最悪のペースになっています。このような被害を受けた時には、税金面での配慮はあるのでしょうか? 所得税には、さまざ…
続きを読む第1185話 増改築物件
家屋の増改築を行うと資産価値が当然上がります。そのため固定資産税評価額はその増改築分を加味した価格に評価替えされます。しかし固定資産税の評価替えは、3年に一度(前回は2024年、次回は27年)で、1月1日の現況を基に評…
続きを読む第1184話 不動産取得税
土地・建物の購入や贈与、または家屋の建築などで不動産を取得した場合には、不動産取得税が課されます。有償であろうと無償であろうと、また登記の有無にかかわらず不動産取得税は課されます。 ただし、相続による取得の他、取り壊…
続きを読む第1183話 複雑な税法の受益者
わが国では、憲法30条にて「納税の義務」が定められており、これにより私達には納税の義務が生じます。税に関する決まりごとは複数の法で定められており、その法を総称して「租税法」と呼びます。そして、租税法の基本原則となるのが…
続きを読む第1182話 預金凍結リスク
相続トラブルの原因のうち、意外に見落とされがちなのが故人の「預金凍結」です。相続発生直後に預金凍結リスクをケアできなければ、他の相続トラブルの種になりかねません。 銀行は、預金の名義人が亡くなると即座に口座を凍結し、…
続きを読む第1181話 借地権or賃借権
相続税の評価上、「借地権」と「賃借権」が混同される場合があります。借地権は土地の賃借権と認識されますので、借地権も賃借権の一部であることは間違いありませんが、相続税の評価上は、「借地権」は「建物の所有」を目的とする土地…
続きを読む第1180話 事業用宅地等
先日、相続税申告の依頼を受けたお客様から、以下の質問を受けました。 「農業を営んでいた父から、土地を相続しました。建物や構築物のない単なる資材置き場と、トラクターや農機具を収納するための建物の敷地があります。これらの…
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