所長の独り言
第1168話 実地調査前の書類提出
最近の税務調査では、税務調査の予告の際の日程調整に合意した後、調査官から「実地調査前までに、あらかじめ元帳の写しや会計データなどを税務署に送ってほしい」と頼まれることがあります。しかし、これらの資料をあらかじめ送ってし…
続きを読む第1167話 たばこ税
不安定さを増す世界情勢などを理由に、岸田前首相が防衛増税を打ち出したのが去年のこと。代替財源として俎上に載せられたのが「たばこ税」です。「たばこ税」は、いまや健康に気を使わない〝不届きもの〟に対する懲罰税として、もっと…
続きを読む第1166話 個人事業税
東京都が行った保険外交員の個人事業税に関する課税処分に対する東京地裁の判決が話題となりました。個人事業税は、法律で課税対象とされる一定の事業を行う個人事業主に課税されますが、保険外交員については課税対象となる事業には当…
続きを読む第1165話 養子縁組
法定相続人1人につき相続税の基礎控除額は600万円ずつ増えます。そのため相続税の節税効果を狙う富裕層の間では、孫などを養子縁組にする方法はメジャーな方法ですが、節税効果のメリットだけでこのスキームに飛びつくと大きなしっ…
続きを読む第1164話 親族間の借金
親族間の借金は、「利息ゼロのある時払い」というケースが珍しくありません。しかし、利息もなく返済の意思も確認できないとなると国税当局から「贈与」と認定されて多額な贈与税が課税されかねません。そうならないためにも、親族間の…
続きを読む第1163話 これからの相続税の税務調査
今年夏から、相続税の税務調査にAIが導入されます。調査先の選定に先立ち、申告漏れや脱税の可能性が見込まれる〝高リスク納税者〟を、AIが分析・抽出するようです。当局は近年、税務調査へのAI活用への取り組みを進めており、着…
続きを読む第1162話 これまでの相続税の税務調査
国税当局が2023年7月~24年6月に実施した相続税の実地調査8,556件のうち、申告漏れなどの非違が指摘された件数は8割超の7,200件に上ります。相続税申告の8割超に税理士が関与しているにもかかわらず、申告漏れがこ…
続きを読む第1161話 養子縁組前に生まれた子
「養子縁組前に生まれた子」が、死去した親の相続権を引き継げるのかについて争われた訴訟の上告審判決で、最高裁判所は「引き継げない」とする初の判断を示しています。最高裁は去年11月12日、「引き継げる」とした東京高裁の控訴…
続きを読む第1160話 暗号資産(3)
暗号資産を持ったまま相続が発生すると、とんでもない税負担になります。 一つの例を考えてみましょう。 親ひとり・子ひとりの家族 ・親はADAをプレセールで300万円(@0.2円・1,500万ADA)購入 ・…
続きを読む第1159話 暗号資産(2)
暗号資産は、資金決済法2条14項で次のように定義されています。 ①物品等・役務の提供の代価の弁済として不特定の者に対して使用でき、かつ、不特定の者との間で購入・売却をすることができること ②電子的に記録さ…
続きを読む第1158話 暗号資産(1)
2008年にビットコインが誕生して以来、暗号資産は新時代の資産として市民権を得てきました。現在は多くの人が暗号資産取引を行っています。この暗号資産は、換金による〝利益確定〟をしなくても課税対象になってしまうパターンが多…
続きを読む第1157話 相続放棄
相続放棄をする人が右肩上がりで増えてきています。自分の住所から遠方の土地や空き家を引き継ぐケースが増えてきていることが原因のようです。 相続財産が不動産や預貯金などプラスの財産ばかりならよいのですが、銀行からの借入金…
続きを読む第1156話 路線価が交わる角地の評価
相続財産の中に土地があったとき、その価値は国税庁から発表されている「相続税路線価」を基に計算します。1本の道路にのみ面する土地であれば計算は楽ですが、正面と側方に道路がある土地、つまり角地であった場合、側方の路線に接し…
続きを読む第1155話 連年贈与
毎年110万円までの贈与には贈与税がかからないことはよく知られています。しかし毎年110万円を贈与することをあらかじめ約束しておくと、税務署から計画的な「連年贈与」と判断されて贈与税を課されることがあるので注意が必要で…
続きを読む第1154話 重加算税
税務調査により、重加算税の賦課決定通知を受けました。けれども対象となった税務処理は単なるミスであり、修正申告には応じたものの重加算税を課されるのは到底納得がいきません。このようなときに当局に不服申立てをすることはできる…
続きを読む第1153話 代理出産
不妊に悩む夫婦の残された選択の一つが、夫婦の受精卵を代理母の胎内に移植して妊娠、出産してもらう「代理母」の仕組みです。不妊治療の手法は様々なものがありますが、この代理母については、出産による代理母の死亡リスク、出産のた…
続きを読む第1152話 複数の者からの贈与があった場合の基礎控除
複数の者(贈与者:A、贈与者:B)から贈与があった場合について考えます。 ⑴AとBが暦年課税を選択している場合 暦年課税の場合、贈与税はその年の1月1日から12月31日までの1年間に、贈与に…
続きを読む第1151話 申告納税方式とマイナンバー
国が納税者から税金を徴収する方法には、大きく分けて「申告納税方式」と「賦課課税方式」があります。「申告納税方式」は納税者自身が税額などを計算して納める方法で、「賦課課税方式」は国が税額を計算して納税者に通知し、納税者は…
続きを読む第1150話 美術品
最近は、財産の「鑑定」を専門家が評価するテレビ東京系列の「開運!なんでも鑑定団」が人気です。お宝が予想と反対に高値だったり、偽物だったり楽しく見ています。この番組を税務的な観点から見てみましょう。 税務的な観点から見…
続きを読む第1149話 相続時精算課税のデメリット
令和6年の相続時精算課税制度の要件緩和により、制度を適用する納税者が増えてきました。しかし、制度の最大のリスクである「時効がない」という点については、まだまだ納税者の認知が足りていません。制度を選択してから行われる、親…
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