所長の独り言
第1127話 神社仏閣の税務調査
昔から「坊主丸儲け」という言葉があるように、税金面では優遇されていると思われがちな宗教法人。ですが税務署はそんなに甘くありません。それどころか一般の企業に比べても、神社仏閣は調査官にとってターゲットにされやすくなっていま…
続きを読む第1126話 先祖代々の家宝
私の好きなテレビ番組に、テレビ東京の放送で、『開運!何でも鑑定団』という番組があります。先祖代々の家宝といわれてきたお宝が、鑑定されると5千円であったり、またその逆に、大した価値もないと思っていたお宝が、とんでもない価値…
続きを読む第1125話 ノーベル賞と税金
去年のノーベル平和賞は、被爆者の立場から核兵器廃絶を訴えてきた日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)が受賞しました。賞金は1億6千万円となります。 ノーベル賞の賞金には基本的に税金はかかりません。ただし、経済学賞に限っ…
続きを読む第1124話 フリーランス法
去年の11月からフリーランス法(フリーランス・事業者間取引適正化等法)が施行されています。企業側が、フリーランスの事業者に仕事を依頼する際に気を付けるべきことを定めた法律です。 近年、働き方の多様化が進み、フリーランスと…
続きを読む第1123話 タレコミ調査
税務調査において重宝されているのが〝タレコミ〟です。その方法は投書や電話、直接税務署に尋ねてくるケースなど様々です。最近では国税局のホームページ上の意見募集コーナーに書き込まれる例もあります。当局では、こうした情報をベ…
続きを読む第1122話 自筆証書遺言書
遺言書を残す主な目的は、特定の財産を特定の誰かに引き継がせることにあります。ですが実際には遺言書があったとしてもトラブルに発展することがあるのが実情です。一部の相続人が不公平に感じる内容が記されていた場合や、書式不備によ…
続きを読む第1121話 源泉所得税の誤納額還付請求書
皆様、あけましておめでとうございます。本年も変わらぬご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます。 去年は、定額減税など複雑な給与計算を強いられ、会計業界においても大変な1年でした。なかには給与計算を間違えて源泉所得税を多く…
続きを読む第1120話 遺留分請求
民法で定められた最低限の遺産を受け取る権利を遺留分といいます。配偶者・親・子が請求でき、親がいない場合は祖父母、子がすでに死んでいれば孫も遺留分を主張することができます。 遺留分を計算するうえで算定基礎となる金額には…
続きを読む第1119話 社団・財団・株式会社
一般社団・財団法人と株式会社の大きな違いは、「持分」があるかないかという点につきます。例えば1000株の株式を発行している株式会社があるとして、A株主が800株、B株主が200株保有しているなら、株主総会でA株主は全体…
続きを読む第1118話 差押禁止財産
税金を滞納すると、税務署から督促状などが届きます。この督促に応じず、さらに延納や分納で納めていく意思を示さないと、当局は最終的に「差し押さえ」という手段を取ります。税務署や自治体の差し押さえは熾烈極まりありませんが、そ…
続きを読む第1117話 納付書
「あらゆる税務手続が税務署に行かずにできる社会」を実現させるというお題目で、e-TAXで電子申告する法人などに対し、税務当局は原則として納付書を送付しないこととしています。電子申告は税理士が代理送信することが非常に多く…
続きを読む第1116話 時代遅れになった民法
今年、高視聴率を維持したNHK連続テレビ小説「虎に翼」では、日本史上初めて法曹の世界に飛び込んだ一人の女性の実話に基づくオリジナルストーリーが描かれていました。民法の成立背景についてまだ記憶に新しい方も多くおられると思い…
続きを読む第1115話 共有の土地の分割
相続などをきっかけに共有状態になった土地を後から分割したとします。その際に分割後の土地の価額の比率が、共有状態時の両者の持ち分の割合とおおむね等しければどちらにも譲渡所得税は課されません。 両者の持ち分が対等である必要は…
続きを読む第1114話 土砂災害特別警戒区域
近年、集中豪雨などによる土砂災害が増えてきています。そこで平成13年に土砂災害防止法が施行され、土砂災害の恐れがある区域を明らかにし、警戒避難体制の整備、住宅などの新規立地抑制、既存住宅移転促進などの対策がとられていま…
続きを読む第1113話 紀州のドンファンから学ぶ正しい遺言の残し方
和歌山県田辺市の資産家で“紀州のドンファン”とも呼ばれた会社社長を殺害したとして、殺人などの罪に問われている28歳の元妻の初公判が、和歌山地方裁判所で開かれ、元妻は「私は社長を殺していないし、覚醒剤を摂取させていません…
続きを読む第1112話 マイナ保険証
マイナンバーカードを健康保険証として使う「マイナ保険証」への移行を巡り、政府は健康保険証を今年12月1日で廃止する方針を固めています。翌2日以降、新規発行はしません。 マイナンバーカードは、総務省によれば、今年4月末…
続きを読む第1111話 相続時における不動産所得税
複数の土地を所有していた父親が、息子に加えて孫にも土地を残すという遺言を残して亡くなったとします。遺言通りに遺産は分割され、しばらくして役所から孫あての封筒が届いたので開けてみると、相続で引き継いだ土地についての不動産…
続きを読む第1110話 確定拠出年金制度
老後の資産形成を助ける手法として、利用者が増えている確定拠出年金制度(iDeCo)。最大の特徴として、掛け金とした払い込んだ全額が所得から控除されることです。年金として積み立てた額が全て控除できるのですから、実質的には…
続きを読む第1109話 小口化不動産
「相続税対策は不動産対策」とよくいわれます。現金であれば額面通りの評価をされるところが、不動産であれば相続財産としての評価額を大きく抑えられることがその理由です。 とはいえ、不動産を買うということには一定のリスクが伴…
続きを読む第1108話 贈与の名義戻し
土地に余裕のある地方では、親の持つ広大な土地の一部に息子らが家を新築して暮らすというケースは珍しくありません。こうしたケースで、土地の名義も息子に変更したとします。しかし後になって「土地を譲ると贈与税が高くつく」と知人…
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