所長の独り言
第1218話 みなし贈与
みなし贈与とは、民法上の贈与契約が成立していなくても、税法上贈与があったとみなされる経済的利益の供与を指します。みなし贈与では当事者間の意思表示がないため、贈与税が課税されることに気付かないことが多くみられます。 し…
続きを読む第1217話 負の遺産
相続財産は、現預金や有価証券、または不動産といった、いわゆる「資産」と呼ばれるもので構成されていればありがたいのですが、ときに借金などの「負債」も一緒についてくるときがあります。負債が資産より多ければ、相続放棄をすれば…
続きを読む第1216話 死因贈与
親子間で「父の死亡時に自宅とその敷地が贈与される」という内容の契約を結んで死亡時に実行される場合のように誰かの死亡をトリガーとして効力が発生する贈与を「死因贈与」といいます。 死因贈与では、一定の決まり事を履行した時…
続きを読む第1215話 空き家特例
被相続人の居住用財産(空き家)を売った時の特例は、相続または遺贈で取得した被相続人の居住用家屋とその敷地を所定の要件のもとで売却した場合には、譲渡所得から3千万円まで控除ができる制度です。ただし、この制度は「相続財産を…
続きを読む第1214話 相続税の税務調査
国税庁が発表した2024年度の「相続税の調査等の状況」によりますと、相続税の追徴税額は、実地調査が前年度比12.2%増の824億円、簡易な接触が同13%増の138億円で、過去最高となりました。特に無申告事案の追徴税額は…
続きを読む第1213話 インボイス制度
インボイス制度がスタートしたこともあり、最近は、消費税の資料の保存について神経を使うことが増えました。実際の法律は非常に厳格ですので、細心の注意が必要となります。 消費税の仕入税額控除の要件として、所定の要件が記載さ…
続きを読む第1212話 名義預金
名義人と実際の所有者が異なる「名義預金」は、資産隠しの温床とも言われ、相続税調査で最もマークされる部分でもあります。とはいえ、家族名義で銀行に預けたお金は、どこから「相続・贈与」になるのか、あいまいな部分も多くみられま…
続きを読む第1211話 家族信託
認知症対策として関心が高まっている家族信託。金融機関などでも、相続支援サービスの一つとして家族信託をサポートしています。家族信託は認知症などで判断能力が衰えた場合に、家族が本人の財産を柔軟に管理できることが大きなメリッ…
続きを読む第1210話 家族間での使用貸借
物の貸し借りを法律的にみると、対価を伴う「賃貸借」と無償での「使用貸借」の2種類に分けられます。土地でいうと、地代を支払って借地権を得て利用するのが賃貸借で、親が持つ土地を無償で借りて、その土地の上に家を建てるケースな…
続きを読む第1209話 贈与税額控除
被相続人が死亡する前の一定期間に暦年課税に係る贈与で取得した財産がある相続人は、相続で財産を取得したときの相続税の課税価格に、贈与された財産の贈与時の価額を加算します。加算された贈与財産の価額に対応する贈与税の額は、加…
続きを読む第1208話 法人税法22条4項
法人税は会計基準を前提に作られているため、会計基準に定めがない部分やそれと矛盾する部分についてのみ、法人税法で特別な規定を設けていると解説されることがあります。実際、法人税法には法人税法22条4項という条文があり、会計…
続きを読む第1207話 税理士に欠かせない想像力
税理士からクライアントに税務上の節税について提案しようとすると、「法令上問題ないか」と相談を受けることがあります。その際、法令上問題なしだとしても、税務当局がこの節税についてどのような動き方をするかという想定についてま…
続きを読む第1206話 仮換地
土地区画整理事業の施行地区内にある宅地で、かつ仮換地指定されている宅地の価額は、「仮換地の価額に相当する価額」で評価します。ただし、仮換地が造成工事をしている途中で、その工事が完了するまでの期間が1年を超えると見込まれ…
続きを読む第1205話 雑損控除
今年も確定申告シーズンが到来しています。申告期間は2月16日から来月の16日までとなります。そこで私たち専門家でも頭を悩ませるのが、雑損控除の適用の有無です。 災害や盗難などで損害を受けた場合に受けられる「雑損控除」…
続きを読む第1204話 タレコミ
税務調査の対象は、通常過去の申告書や各種法定調書などを基に行われますが、怨恨がらみのタレコミがきっかけになるケースもしばしばです。なかには〝大漁〟につながるケースもあるため、税務署では慎重に裏を取り、実地調査につなげて…
続きを読む第1203話 政党助成金
「政治とカネ」をめぐる国民の不信感がなかなか払拭されません。その中心は企業・団体からの政治献金をどう扱うかです。巨額の献金と引き換えに、特定の業界や団体のための政策を遂行しているのではないか? そんな懸念を背景として、…
続きを読む第1202話 申告ミス
一度出した申告書の内容を訂正する手続きは、時期によって異なります。気づいたのが確定申告の期限内であれば、何度でも確定申告をやり直すことができます。その際、先に提出した申告書について取消の申請などは必要ありません。 も…
続きを読む第1201話 税理士職業賠償責任保険
税の専門家でも税金に関するミスを犯すことを前提に、税理士業界には顧客からの損害賠償請求の負担を緩和する「税理士職業賠償責任保険」(税賠保険)があります。この税賠保険に加入しているのは、約3万1千人の税理士(開業税理士の…
続きを読む第1200話 私道と小規模宅地特例
自宅の出入りに使う私道は、小規模宅地等の特例の対象となるのかどうかについて、今回は考えてみます。 小規模宅地等の特例は、被相続人や生計を一にする親族が居住または事業に使用していた宅地について、相続税評価額を大幅に減額…
続きを読む第1199話 法定相続分で分ける場合の遺産分割協議書の必要性
相続が開始したら、亡くなった方の遺産は、相続人が承継することになります。 法律上は、法定相続を原則とし、遺産分割を例外と考えていますので、法定相続分のとおりで遺産を分ける場合にも、あえて遺産分割協議書を作る必要はあるので…
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