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 国立社会保障・人口問題研究所によりますと、日本の総人口に対する高齢化率(65歳以上人口割合)は、2025年に30.3%、2035年には33.4%となり、3人に1人が高齢者という時代に突入するそうです。

 一方で、高齢化が進むにつれて、 被相続人の数も年々増加傾向にあります。被相続人数は、平成15年に初めて100万人を超え(約101万人)、平成28年には130万人を超えて(約131万人)、さらに増え続けています。(平成29年134万人)

 相続が発生すると、葬儀の準備や役所への手続きなど相続人がすべきことはたくさんありますが、その中でも想像以上に大変なのが「遺品整理」です。遺品整理は、荷物整理だけでなく、遺族の気持ちを整理するためにも大切な時間ともいえますが、悲しみの中でどうしても感傷的になってしまい、なかなか手が付けられないという人もおられるのではないでしょうか。

 また、あまりの荷物の多さにどこから手を付けていいのかわからず、途方に暮れてしまうケースもあります。特に体力的にも精神的にも大きく負担になるのが、被相続人が遠方に住んでいた場合です。休日に訪れて片付けようとしても、家財道具をすべて整理するのも時間がかかるもの。次第に足が遠のくことになり、空き家として放置するケースも少なくありません。

 被相続人が賃貸物件に住んでいた場合などは、なお状況は悪化します。家賃が発生するほか、退去日までにすべての荷物を片付けなければなりません。

 こうした中、外部の遺品整理サービスを利用する方が増えてきています。

 国内の高齢化率が高まる中、こうした遺品整理や生前整理のサポートは、今後さらに注目を集めそうです。

文責 仙台市で相続税に特化した税理士事務所|栁沼隆 税理士事務所

所長 栁沼  隆

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