このほど国税庁が発表した税務調査の実績によりますと、一昨年から去年にかけてはコロナ禍で思うように調査を行えず、件数、追徴税額ともに前年から大きく減少している状況が明らかになりました。しかしそうした中でも一件当たりの追徴税…

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相続税の税務調査は納税者の財産に応じて、低階級(1億円未満)、中階級(5億円未満)、高階級(それ以上)と大きく3区分されます。税務調査の日数も、上位の階級に区分されるほど長くなります。 下位階級の調査では相続財産の申告漏…

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 人間の欲望深さゆえ、「バレなきゃ…」と相続財産を隠そうとする納税者があとを絶ちません。発覚すれば最悪前科が付き、まさに自分の人生をかけるに等しい行為ですが、悲しいかな、そういう時でも人間は一定のパターンに沿った行動をし…

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 ほとんどの方が、相続税の税務調査を経験されていないと思いますので、典型的な相続税調査の流れをお教えします。    【午前】 ■2人の国税調査官が約束していた時間通りに到着 ▷ その時点で調査官は、庭(敷地)に…

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 相続税調査の調査官は、基本的に2人でやってきます。玄関に入ってきた瞬間から調査は始まっています。調度品を鋭くチェックしているのです。  そして、被相続人の霊前に線香をあげた後、被相続人の生前の思い出話をするように促して…

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 国税庁や国税局の新年度は、毎年7月に始まります。人員転換を経て業務の引き継ぎを終え、いよいよ税務調査に乗り出すという時期が、年度開始から2~3カ月を経過した頃になります。「税務調査の秋」といわれるゆえんです。  調査件…

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国税庁が2019年事務年度(2019年7月~2020年6月)に実施した相続税の税務調査は、新型コロナウイルスの影響により実地調査件数は減少した中で、無申告事案1件当たりの追徴税額は前年比22.6%増加しました。徴税の効率…

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 任意調査は、適正な課税を行うために必要な資料を収集する目的で、納税者や関係者に対して質問検査権を行使するもので、純然たる行政手続きです。  これに対して強制調査権の目的は、悪質な脱税者に対し、検察官に告発して刑事訴訟を…

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 今まで国税から見逃されていた問題点や、従来は到底課税されると思えなかった節税について、少しずつですが対応が厳しくなっている印象があります。  最近の税務判例の中で最も驚かされたのが、賃貸不動産を使った相続税の節税が否認…

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 相続税は平成27年に基礎控除額引き下げと最高税率の引き上げが行われました。この増税後の相続に対する税務調査について国税庁は実績を公表しております。増税後の調査では、現金と預貯金の申告漏れの発覚が大幅に増加しております。…

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 相続税の税務調査は、ひとたび受けると8割でなんらかの更正処分などを受けてしまう厳しいものです。調査対象となる財産は多岐にわたりますが、特に重点的に調べられる2つの名義資産に気を付けてもらいたい。  一つは、名義資産。た…

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 2015年の国税通則法改正によって事前通知制度が導入されて以降、実地調査件数は下降傾向にありましたが、昨年あたりからは、ほぼ横ばいで推移し落ち着きを見せています。税務調査というと映画『マルサの女』の影響か、「マルサが来…

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 税務調査対策の基本ですが、調査官から何か指摘を受けたとしてもその場ですぐに指摘事項について反論しない方がよいと思われます。へたに反論をしてしまうと都合のいいことしか聞かない調査官に言葉尻を捕らえられて不利に働きますし、…

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 先日、「横目調査」という違法な手段で納税者の申告漏れ情報を得たことに対する裁判がありました。  この裁判では、大阪国税局のマルサの職員が証言に立つという前代未聞の事態に発展しましたが、その職員は別の脱税事件の調査でイン…

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前回の続きです。正確に言うと、質問検査権は、それが犯罪捜査のために認められたものであれば令状が必要になるものの、犯罪捜査のために認められたものではないから令状がなくても質問検査権は使えるということを意味しているのです。会…

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税務調査でよく問題になることの一つに、会社の税務調査であるにもかかわらず、調査官が社長の自宅に臨場して自宅を見せるように指導されることがあります。私物を見せろという指導と同様、社長の自宅についてもビジネスに関係ありません…

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 実際のところ、マルサなどの部署は、単に不正取引があるだけでなく、納税を踏まえ、不正取引の結果プールされている預金などの財産(留まり)が多くなければ動かないとも言われていました。留まりがあればそれで納税させることができま…

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 税務調査は交渉次第で結果が変わります。時には国税に譲歩することもあります。例えば、当初指導された追徴税額を小さくする代わりに、グレーな部分について国税内部で評価される重加算税の賦課決定を一部認めるといったことがあります…

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