A dog relaxing on a pillow in a window at a canalside house in Bruges, Belgium.

 人生で最も高価な支出は税金といえそうです。そして次点につけるのが、多くの人の場合は住宅でしょう。そこで人生100年時代、老後の生活資金を切り詰めなくては生きていけないこのご時世、あの手この手で工夫が必要になります。

 高齢者を中心に注目されているのが、人生の高価な支出ツートップを視野に入れた住宅リフォームです。住宅は築年数が経過すると、どうしてもガタがきます。老後の生活に不便が生じることもあるでしょう。そこで、税優遇や助成金を受けられるのが「終活リフォーム」と呼ばれるもので、手すりの取り付けや段差の解消などによって50万円以上かかるバリアフリーをした時には、費用のうち最大20万円を税額控除できます。ただし、その家を所有し、リフォームする人の所得が年間3千万円以下であることが条件です。また5年以上のローンを組んで100万円以上のリフォーム工事を行ったときにも、所得税から年12万5千円、5年間で最大62万5千円の税額控除を受けられます。こちらも所得制限は3千万円です。

 また「終活リフォーム」にあたっては、固定資産税が軽減される制度もあります。築10年を超える持ち家に50万円を超えるバリアフリー工事を行ったときには、家屋にかかる固定資産税の3分の1が1年間免除されます。こちらはリフォームを行う人自身が住んでいる必要がなく、所得制限も設けられていません。

 加えて工事費用そのものを助成してくれる制度もあります。例えば、要介護が必要と認められる人が住む住宅を改修すると、最大18万円が国から助成されます。さらに自治体にも助成制度を設けていますので都道府県や市区町村を調べてみるといいでしょう。

 

文責 仙台市で相続税に特化した税理士事務所|栁沼隆 税理士事務所

所長 栁沼  隆

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