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マイホームを建てると税務署から送られる「お尋ね」の目的は、資金の出所を調査する為です。税務署が知りたいポイントは以下の通りです。

①預貯金を引き出したのであれば、その預貯金は過去の所得に見合った金額か?

②親からの借金で資金をまかなったのなら、その借金は必ず返済されるものか?

③銀行の住宅ローンでまかなったのなら、その人の収入から判断して返済できる金額か?返済能力以上の住宅ローンであれば、「将来、親から返済資金の贈与を受けるだろう」と予想できます。

④資金の贈与を受けたのであれば贈与税の申告をしているか?

 タンス預金にしている限り、税務署は申告漏れの調査をすることは難しいものです。そのため、タンス預金がマイホームにかわった時に、資産を把握しようとするわけです。

 以上が税務署の知りたいことですが、そもそも税務署はどうしてマイホームの購入事実を知ることができたのでしょうか?

 マイホームを購入した人は、登記をして電気やガスの契約をします。税務署はこの点を考え、登記所や電力・ガス会社に赴き、情報を収集するというわけです。また航空写真の確認によってマイホームの情報を得ることもあります。

 税務署が情報を把握しているという前提のもと、マイホームの購入の際には、資金の出どころをについて簡単に説明ができるようにしておきましょう。

文責 仙台市で相続税に特化した税理士事務所|栁沼隆 税理士事務所

所長 栁沼  隆

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