340a0126681d02fb03f56debf5a1010d_s

 去年10月末に行われた衆議院選挙では、与党が大勝し、自民党が絶対安定多数の議席を獲得する結果となりました。投票率は56%と相変わらず低調で、多額の選挙費用がもったいないと感じる人もいるでしょう。衆議院選挙の立候補者1人に対して、どれほどの公費負担をしているのか、大まかに示してみましょう。

 完全な税金での支出となるのは、「新聞広告掲載費」(5回、100万円)、ハガキ代金(3万5000枚=182万円)など、計282万円。

 有効得票数の10分の1を獲得すれば次の費用が税金で負担してもらえます。

  • ハガキの作成費用…3万5千枚=26万円
  • ビラ作成費…7万枚=46万円
  • ポスター作成費…1000枚=111万円
  • 立札・看板の作成費用…55万円
  • 選挙カーの使用料…個別契約なら42万円

など、計280万円。合計しますと、税金の投入分は、562万円となります。

 また候補者は、自己負担分の資金も必要となります。供託金300万円をはじめとして、ウグイス嬢や事務員費用などは自腹。しかもすべての費用を立て替えて支払わなければなりません。

 2017年の前回衆院選挙では596億円の税金が投じられました。有権者一人当たり約564円の負担となる計算となります。民主主義の根幹をなす選挙とはいえ、これを多いととるか少ないとみるのか。国会議員の皆さんには今後の活躍でこの選挙が有意義であったと示してもらいたいものです。

文責 仙台市で相続税に特化した税理士事務所|栁沼隆 税理士事務所

所長 栁沼  隆

「所長の独り言」一覧はこちら

 

免責
本記事の内容は投稿時点での税法、会計基準、会社法その他の法令に基づき記載しています。また、読者が理解しやすいように厳密ではない解説をしている部分があります。本記事に基づく情報により実務を行う場合には、専門家に相談の上行うか、十分に内容を検討の上実行してください。当事務所との協議により実施した場合を除き、本情報の利用により損害が発生することがあっても、当事務所は一切責任を負いかねます。また、本記事を参考にして訴訟等行為に及んでも当事務所は一切関係がありませんので当事務所の名前等使用なさらぬようお願い申し上げます。