多くの人は、相続財産に占める自宅の価額がほとんどですので、その自宅を長男が引き継いでしまうと弟たちとの間に不公平さが生じてしまいます。その不公平さを解消する方法として、代償分割の活用があります。自宅を長男が引き継ぐ代わ…

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 孫を生命保険の受取人にしたいと思った時には、相続税について注意する必要があります。通常、生命保険の受取人が相続税を納める際には非課税限度額が定められています。その額は、法定相続人1人につき500万円です。例えば、妻と子…

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 会社の資金繰りが苦しくなり、社長個人の口座から3億円を引き出して借り入れたとします。もし借入金を持ったまま社長が亡くなってしまうと、借入金3億円は、社長の法人に対する貸付金としてそっくり相続税の課税対象になります。  …

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 去年、英エリザベス女王の死去に伴い、総額620億円ともいわれる個人資産及び約5兆円の王族の資産がチャールズ新国王に引き継がされました。気になるのが莫大な資産の承継に伴う税金ですが、英国の制度では、チャールズ国王に相続税…

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 皆さま、明けましておめでとうございます。今年も税金のあれこれをわかりやすくお話ししていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。  お正月ですから、皆さま、御餅を食べておられる方も多いでしょう。今日は、餅は餅で…

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 今年一番騒がれたニュースは、旧統一教会と政治家との癒着についてでしょう。安倍晋三元首相が射殺された銃撃事件をきっかけに、政治家と旧統一教会の不健全な献金や関係性を問題視する報道が多くみられました。政治と宗教の癒着を解消…

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今年最大のニュースは、なんといっても安部元首相が凶弾に倒れた事件でしょう。安倍晋三元首相が7月8日、銃で撃たれて殺害された事件は、近鉄・大和西大寺駅北口のバスターミナルそばで起きました。弔問記帳には500mを超える列がで…

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 税務調査に本格的に乗り出す時期は、国税庁や国税局の人事が7月頭に発令されて新年度がスタートし、新たな職場にもなれた年度開始から2~3カ月経った9月~10月頃です。最近は調査の長期化を見据えて夏に調査の事前連絡がくること…

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 第910話でも取り上げた最高裁における総則6項の適用を巡っての判決ですが、今回は下級審である東京高裁令和2年6月27日判決についてもっと掘り下げて考えてみたいと思います。  東京地裁令和元年8月27日判決は、被相続人が…

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 相続直前の借入金による土地取得により大幅な「超過借入金債務」により、借入金と評価通達の評価額との差額を生じさせ、他の相続財産の課税価格を減殺して多額な相続税の軽減を図った事例の東京地裁平成4年3月11日判決は、この事実…

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 相続税法は申告納税制度を採用していることから、納税者は相続又は贈与により取得した財産の時価を自ら評価し、申告・納税する必要がありますが、財産の種類は区々であり、しかも置かれた客観的状況がそれぞれ異なることから、その財産…

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 多額の借金のある人に、相続で遺産が転がりこむあてがあるとします。もちろん遺産で借金を返済すれば丸く収まりますが、「借金取りにみすみす取られるのも面白くない」と考えた場合、取れる手は2つあります。  1つ目は、相続放棄を…

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 相続した不動産は、固定資産税評価額や路線価、そして時価なども含めて財産評価額を算出し、そこから相続税を算出します。当然、地価の高い土地や高級物件なら評価額は上がり、必然的に相続税額も高額になります。  このとき、地価や…

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想像したくないことですが、大切な配偶者との別れの日は必ずやってきます。そして死別すれば、その10カ月後には相続税の申告期限となります。相続準備を死別する前にして相続に向き合わないと、どちらかが想像以上の時間と労力を要する…

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火災現場で消防職員や警察官とともに、火消しや交通整理など「共助」の役割を果たしている地域の消防団員を巡って、公金の横領や水増し請求の他、消防活動をしていないのに報酬などを受け取る不正受給が後を絶ちません。本来とは異なる趣…

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 日本人初のボクシング3団体統一王者・井上尚弥選手が空き巣の被害にあいました。SNS上でたびたび披露していた高級腕時計などが盗まれたとのことです。  近年、空き巣グループはSNS上の投稿を基にターゲットを絞る傾向があ…

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 遺言を残すと遺産分割の内容に大きな影響力を及ぼすことができるのは知られた話ですが、遺産分割そのものを遺言で禁止できることを知っている方は少ないと思います。分割が禁止されますと、それぞれの相続人がいかに財産を欲しくても分…

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 今回の阿武町の事件で4630万円の確保に使われたのは、国税徴収法で定められた滞納税に対する差し押さえのルールだといわれ、脱税の追及ではありません。そしてターゲットとなったのはまとまった資産を持たない20代の青年であり、…

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