ある資産家が、長年にわたり介護などを担当してくれた家政婦さんに恩義を感じ、財産のいくばくかを分け与えたいと考えたとします。家政婦さんの貢献については親族らも感謝していて、異論はありません。そのようなケースで、実際に資産…

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 モノの貸し借りを法律的に見ますと、対価を伴う『賃貸借』と無償での『使用貸借』の2種類があります。土地でいえば、地代を払って借地権を得て利用するのが賃貸借で、親が持つ土地を無償で借りて、その土地の上に家を建てるケースが『…

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 JRAが発売した9月10日の『WIN5』で、4億2318万30円の超高額配当が出ました。WIN5とは指定された5レースすべての1着をあてる馬券のことをいいます。この日の対象レースでは5レースともに1番人気が敗れるなど結…

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 所得税や法人税にはない相続税独自のルールの一つとして「連帯納付義務」があります。複数いる相続人の内、誰かが相続税を払えないときに、他の相続人が肩代わりしてでも納めなければならない制度で、性格としては借金の連帯保証人に近…

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 国土交通省が今年3月22日に発表した全国の「公示地価」は、年に1度、全国に約2万5千の地点を定め、不動産鑑定士の計算に調整を加えて算出される土地の値段です。1地点につき2人以上の不動産鑑定士による現地調査を基に決められ…

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 遺産分割協議が成立する前に発生した家賃収入を受ける権利は、その不動産を相続した法定相続人の全員にあります。つまり、遺産分割協議で不動産を引き継いだ者は、相続開始から遺産分割終了までに発生した家賃を各相続人に分与しないと…

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 相続税には、生前贈与の「持ち戻しルール」というものがあります。相続発生までの数年間に行われた生前贈与については、贈与ではなく相続によって得た財産として扱い、贈与税ではなく相続税を課します。言い換えれば、死期を悟ってから…

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 遺言は遺産分割の内容に大きな影響を及ぼしますが、遺産分割そのものを遺言で禁止することもできます。分割を禁止されると、遺産は相続人全員の共有状態となり、特定の誰かのものにはなりません。この遺産分割の禁止は、遺産分割の過程…

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 今月からビールが値下げされました。理由は酒税法の改正です。酒類はもともと製法や原材料によって税率が区分されています。そのなかでもビールは元々が舶来ものだったことから高級酒として高税率が課され、その後ビールが大衆酒になっ…

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 死亡保険金は被相続人の死亡によって発生するもので、被相続人が元々持っていた財産ではないため、民法上は相続財産には含まれません。しかし税法上では、死亡保険金は「みなし相続財産」として、相続税の対象となってしまいます。  …

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 ゴルファー保険には、ケガや道具に関する補償もありますが、ホールインワンやアルバトロスを達成したゴルファーが行うお祝い事に備え、ホールインワンに関する補償が付いているものが多いです。そのため、ホールインワンを出すと補償金…

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 今年4月、新聞各社が「お布施1.5億円を『隠し給与』と認定」などと一斉に報じました。これは、2つの寺院が大阪国税局の税務調査を受け、2021年までの7年間で1.5億円の所得隠しを指摘されたものです。国税が狙ったのは、〝…

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 国税当局用語といえば、なんといっても「マルサ」が有名です。故伊丹十三監督の映画『マルサの女』がきっかけで、マルサ=国税査察部という隠語が、一般的にも知られるようになりました。そうなると、もはや隠語には使えませんので、今…

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 今年3月末に成立した2023年度税制改正関連法では、年間110万円までの生前贈与を非課税とする「暦年課税」方式の厳格化が盛り込まれました。同方式では、死期を悟ってからの駆け込み贈与を防ぐため、相続発生までの一定期間内の…

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 申告漏れや無申告に対する罰則の中で、最も重いのが「重加算税」です。単なる計算ミスなどではなく、二重帳簿の作成や帳簿書類の破棄、隠匿、改ざんなど税逃れの意図に基づく「仮装・隠ぺい」があったと認定されますと、重加算税が課さ…

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 亡くなった人に預貯金などのプラスの財産と借金などのマイナスの財産の両方があるとき、相続人には3つの選択肢が与えられています。プラスもマイナスもすべて引き受ける「単純承認」、プラスの範囲内でのみマイナスも引き受ける「限定…

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 相続財産の中で事業や居住のために使われていた宅地は、相続税を減額する「小規模宅地等の特例」を使うことができます。この特例は宅地の利用状況によって最大で税金が8割減額できる制度ですが、適用要件が複雑で、適用の可否について…

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 相続財産には、金額が大きな不動産や現預金、有価証券だけではなく、家財道具や車、アクセサリーなども含まれます。少額で面倒だからといって申告しないと相続財産の隠ぺいと判断される可能性もありますので注意しましょう。  ただし…

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