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皆様、あけましておめでとうございます。本年も変わらぬご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます。

去年は、定額減税など複雑な給与計算を強いられ、会計業界においても大変な1年でした。なかには給与計算を間違えて源泉所得税を多く納付してしまった方もいらっしゃったかもしれません。 

こうした場合は、「源泉所得税の誤納額還付請求書」を提出することによって、過大に納付した金額の還付を受けることができます。この場合には、税金を多めに納付していますので、追徴課税は一切発生せず、申告漏れに比べれば気楽な間違いともいえます。

しかし、このミスが命取りになった「ある業界」があります。

とあるキャバクラ店の店長が、源泉所得税を2年間で700万円も過払いしていました。店長はミスに気付いた後、税務署に誤納額の還付請求を行いましたが、それを受けた税務署が店を訪問し、事実確認のための税務調査を行ったのです。税務職員の来訪を店のホステスたちは必要以上に怖がってしまい、ネットの掲示板には「店に税務調査が来た」「この店は危ない」など事実無根の書き込みがあふれたそうです。パニックに陥ったホステスたちは一斉に店を辞めてしまい、新しい人も寄り付かず、店はつぶれてしまったそうです。

文責 仙台市で相続税に特化した税理士事務所|栁沼隆 税理士事務所

所長 栁沼  隆

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