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曲線上又は折れ曲がっている道路のことを「屈折路」といいます。屈折路に接している土地は、その形状によって「屈折路に面する土地」か、一本の折れ曲がったL字型の道路の内側にある土地として、「準角地」かを、判断します。

 ただ、財産評価基本通達には具体的な判断基準が明記されていないので、判断に迷うことが多々あります。

 実務レベルでは、建ぺい率の角地緩和(自治体によって異なりますが、主に120度未満であれば角地に該当)を基準としつつも、実際には、166度と非常に鈍角であるにもかかわらず角地として側方路線影響加算補正をすべきと判断された裁決事例もありますから、角地のみを基準とせず、角地としての利便性等を考慮して判断したほうがいいでしょう。

 角地は、正面路線だけに接する画地に比べて正面と側面に異なる2系統の路線があり、利用間口が大きくなって出入りの便がよく、採光や通風にも有利となりますので、高く評価されます。

文責 仙台市で相続税に特化した税理士事務所|栁沼隆 税理士事務所

所長 栁沼  隆

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