遺言を残すと遺産分割の内容に大きな影響力を及ぼすことができるのは知られた話ですが、遺産分割そのものを遺言で禁止できることを知っている方は少ないと思います。分割が禁止されますと、それぞれの相続人がいかに財産を欲しくても分…

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 遺言は大変重要な書類ですが、その内容が実現されなければ意味を持ちません。遺言が効力を生じた後に遺言の内容を実現するためには手続きが必要とされますが、遺言が効力を生じた時には、既に遺言者は存在しないので、遺言者に代わって…

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新型コロナによって、今年春以降、特に富裕層にとって遺言書を書き残す理由が一つあります。それが4月1日にスタートした「配偶者居住権」制度です。  これまでの法律では、遺産分割協議で配偶者が自宅を得るとそれだけで法定相続分を…

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今年に入り、遺言と相続に関わる大きな制度の見直しが2つありました。  1つは4月にスタートした「配偶者居住権」制度で、子と折り合いが悪い配偶者の救済だけでなく、円満相続においても税負担を大きく減らせる可能性があることで注…

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 去年7月6日に成立した改正民法で、自筆証書遺言の作成に当たり、文書の一部がパソコンで作成できることになりました。さらに、法務局が遺言書を預かってくれる新たな制度を使えば紛失するリスクもなくなるなど、不安材料が一部解消さ…

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 公正証書遺言は、遺言のプロである「公証人」に作成してもらう遺言で、遺言を残す人が公証役場まで出向くのが原則になっています。ですが、遺言者が入院していたり、あるいは体が不自由であったりといった理由で公証役場に行くことがで…

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 「自筆証書遺言」は、保管方法が指定されていません。そのため、相続の時点で見つからなかったり、複数のバージョンが出てきたりするなどの問題がありました。さらに、相続人が自分に不利になる内容の遺言書を捨てたり、書き換えたりす…

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 去年の「公正証書遺言」の件数が11万191件に上り、10年前の7万6,436件に比べ5割増しになりました。  日本公証人連合会によりますと、去年に作成された公正証書遺言は前々年の11万778件に次ぎ、統計を取り始めて2…

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 今回の改正の趣旨としては、この家なき子特例を本来の趣旨とは異なる活用方法が散見されるようになったため特例対象者を絞ったと考えられます。  どういうことかというと、持ち家のある相続人が、形式的にその持ち家を親族などに売却…

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 次に ロ 相続開始時において居住の用に供していた家屋を過去に所有していたことがある者について これは、「昔はあなたが持っていたけど、今は違う人の持ち物になっている家に、今あなたがその違う人から借りて住んでいるなら、家な…

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平成30年税制改正大綱では、家なき子特例について下記のように書かれていました。   持ち家に居住していない者に係る特定居住用宅地等の特例の対象者の範囲から、次に掲げる者を除外する。 イ 相続開始前3年以内に、そ…

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 平成29年12月14日に政府与党から平成30年税制改正大綱が公表されました。給与所得者の増税や事業承継税制の拡充など大型の改正も含まれていましたが、そんな中で見過ごすことができないのが小規模宅地等の特例の改正です。 こ…

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 正しくいえば、暦上では元日は1月1日だけれども、慣習、典礼上正教会では新年を9月としたり、エジプトでは8月を、あるいはローマ人は初代皇帝アウグストゥスの誕生日9月23日を、またカトリック国でも受胎告知日(聖母マリアが天…

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 4月1日は「嘘をついて人をだましていい日」=エイプリルフールです。企業PRの話題づくりや、センス自慢の個人による嘘ニュース大会など、けっこう毎年盛り上がりますよね。古くから受け継がれてきたイベントというものは、たいてい…

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 お仕事をしているといろんなことがあるものです。ある方(以下Aといいます)の相続で、Aさんは生前に認知症を患い、成年後見人として弁護士の先生が選任されていました。  Aさんは独身で、両親と御兄妹は、高齢で既にお亡くなりに…

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