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第890話 改正電子帳簿保存法の「宥恕期間」における税務調査
電子保存の義務化によって、すべての事業者に対して今年以降の電子取引についてその電子情報の書面保存は出来なくなることとされていましたが、急遽2023年末までの2年間の「宥恕」の措置が取られることになりました。気になるのは…
続きを読む第669話 改正相続法の4つのポイント
昨年7月から順次施行された改正相続税法は4つの大きなポイントが注目されました。改めて整理してみましょう。 まずは、相続人全員の同意がなくても遺産分割前に被相続人の預貯金を引き出せるようになりました。相続財産である預貯金…
続きを読む第579話 民法改正で変わった遺言
去年7月6日に成立した改正民法で、自筆証書遺言の作成に当たり、文書の一部がパソコンで作成できることになりました。さらに、法務局が遺言書を預かってくれる新たな制度を使えば紛失するリスクもなくなるなど、不安材料が一部解消さ…
続きを読む第553話 おしどり贈与の民法改正
民法の相続制度には「特別受益」という考え方があります。生前贈与を受けた人は特別な利益を受けたものとして、法定相続分から贈与を受けた分だけ差し引かれてしまう仕組みで、生前贈与は一旦相続財産に戻されて、それから全員の取り分…
続きを読む第529話 2019年度税制改正大綱(4)~18歳成人年齢~
民法改正による成人年齢の20歳から18歳への引き下げにともない、税法でも現在20歳以上や20歳未満となっている様々な年齢条件が18歳に改められます。新しい年齢要件は2022年4月1日以後に得た財産にかかる相続税、贈与税…
続きを読む第528話 2019年度税制改正大綱(3)~自動車減税~
2019年10月以降に購入・登録した新車について、所有者が毎年支払う自動車税を恒久的に減税します。 自動車は排気量や重量に基づいて課税されていますが、政府は電気自動車の普及や、車を所有せずに共有する「カーシェアリング…
続きを読む第527話 2019年度税制改正大綱(2)~空き家の相続特例~
祖父母や親から相続した空き家を売却した際、最大3千万円を譲渡所得から差し引き、税負担を軽減する特例措置を2020年以降も継続します。 また特例を受けるためには「相続の直前まで親が居住」していたことが要件となっていました…
続きを読む第526話 2019年度税制改正大綱(1)~住宅ローン減税~
消費増税に備えた経済政策の大きな目玉の一つが住宅ローン減税です。消費税率が引き上げられる2019年10月から20年末までの間に住宅を購入し、住み始めたマイホームについて、所得税や住民税の控除期間を3年間延長します。ちな…
続きを読む第508話 年齢制限緩和の民法改正で変わる相続
現行法で成人といえば20歳に達した人を指しますが、民法改正により2022年4月以降は18歳以上が成人となります。改正後も飲酒・喫煙や公営ギャンブルは法律上20歳未満には認められない一方、20歳を境界線にしている税制に関…
続きを読む第465話 ハズレ馬券の通達改正
国税庁は今年の7月5日、競馬のはずれ馬券の取り扱いに関する改正通達を公表しました。去年12月に最高裁が下ろした馬券の所得区分に関する判決を受けたもので、原則的に「一時所得」にあたる馬券の払戻金がどれだけ恒常的、網羅的な…
続きを読む第401話 民法改正と賃貸契約 (6)
120年ぶりの民法改正は、不動産業界や土地活用、賃貸住宅にも影響を及ぼします。 今回紹介した「個人の連帯保証人の保護」「借主が住宅を修繕する権利」「部屋に支障があった場合の家賃減額する義務」「退去時の原則敷金返還」は、…
続きを読む第400話 民法改正と賃貸契約 (5)
何かとトラブルが多い敷金。これまでは敷金の定義や返還債務の発生要件、充当関係などの規定はありませんでした。今回は、「敷金は賃借人の債務を担保するために賃借人が賃貸人に交付する金銭」と定義され、敷金の返還時期も「賃貸借が…
続きを読む第399話 民法改正と賃貸契約 (4)
賃貸住宅の修繕について、これまでは大家に修繕義務があることが明示されているだけでしたが、以下の場合には、借主自らが修繕できると定められる予定です。 ・ 借主が大家に修繕が必要であることを通知し、または大家…
続きを読む第398話 民法改正と賃貸契約 (3)
今まで部屋の一部が使えなくなった際は、借主は「賃料の減額請求ができる」という定めでした。今回は「滅失またはその他の事由で使うことができなくなったとき、使用できなくなった割合で、賃料は当然に減額される」と変更されます。 …
続きを読む第397話 民法改正と賃貸契約 (2)
一つは、賃貸契約時における、個人の連帯保証人を保護する改正です。 具体的には、連帯保証人が想定以上の金額を請求されないよう、極度額を限度に保証債務を負うことが規定され、書面により極度額を定めないと無効となるよう規定さ…
続きを読む第396話 民法改正と賃貸契約 (1)
今日は、皆様に重大なお知らせがあります。このたび、私の会計事務所を今日をもちまして新事務所に移転することになりました。つきまして、下記に記載の通り、住所・TEL・FAXに変更がございます。 今後とも皆様方の一層のご支…
続きを読む第239話 マルサの実績 (4)
近年国税が特に力を入れている国外財産の捕捉事例としては、国外に設立した企業に架空の手数料名義で所得を逃がし、国外預金や不動産に留保していた事例がありました。この事例では、租税条約に基づく外国税務当局との情報交換制度が解…
続きを読む第238話 マルサの実績 (3)
特徴的な事例としては、消費税の免税取引を利用した高級時計輸出会社の脱税スキーム。この会社、国内の仕入れを水増しして、過大な仕入税額控除を受けていました。ただし、在庫のままだと、架空または水増し仕入であることが、在庫を見…
続きを読む第237話 マルサの実績 (2)
脱税のうちでも特に悪質なものを対象とする「査察調査」について、国税庁が発表した去年のデータによると、去年の脱税額は総額で161億円、告発分は127億円でした。着手件数では前年を下回ったものの、マルサの「成果」となる告発…
続きを読む第236話 マルサの実績 (1)
マルサといえば、伊丹十三監督の「マルサの女」の映画で一躍名前の知れたマルサ「査察調査」。このマルサ、悪質な脱税行為が明らかで、刑事告発できるような証拠でも出てこない限りマルサが査察調査に入ることはありません。個人的な見…
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