贈与税
第738話 土地贈与には向かない相続時精算課税
相続時精算課税制度は、生前に贈与を受けた財産について、親や祖父母の死亡時、相続財産に合算して最終的に相続税で清算する制度です。生前贈与の非課税枠が2500万円あり、財産を何回贈与されてもその枠内なら非課税となり、250…
続きを読む第712話 2年目以降の相続時精算課税
贈与税の課税制度には、年間110万円までが非課税となる「暦年課税」に加えて、トータル2500万円までの贈与税を非課税とする「相続時精算課税」があります。 「相続時精算課税」は、親や祖父母から贈与を受けた財産について、贈与…
続きを読む第694話 お小遣い
子供や孫などに小遣いや生活費を渡したところで普通は贈与税などかかりません。生活援助のための金銭の提供は、贈与税の非課税対象となる事が相続税法で定められているからです。しかし、いかに「生活費」として渡していても、あまりに高…
続きを読む第690話 親子間の借金
新型コロナウイルスの影響で商売が窮地に立たされている息子が、「必ず後で返すから」と言って、ある程度のまとまった額の借金を頼み込んできたとします。ここは親として助けてやらなければならないと思った父親が、タダであげるのは息…
続きを読む第689話 満期を迎えた個人年金
国の年金制度だけでは老後が不安であるとして、保険会社などが提供する個人年金保険に入っている人は結構います。受け取れる金額や支給開始年齢など細部は会社によって異なりますが、その内容はおおむね、会社を定年退職してリタイアする…
続きを読む第684話 突然死(2)
「にわか生前贈与」はろくなことがないと前回では散々言いましたが、それでもなにかできる相続対策はないのかと探したくなるのが人情です。コロナでシビアなこのご時勢、誰だって余計な税金をびた一文たりとも払いたくありません。そん…
続きを読む第683話 突然死(1)
最近、相続税や贈与税を調べる人が急増しております。5月1日からの1週間で「相続税」「相続対策」といったキーワードのグーグル検索件数が30%~45%増えました。志村けんさんや岡江久美子さんといった著名人が亡くなったことも突…
続きを読む第682話 駆け込み贈与
長男に全財産を引き継がせたいが、他の兄弟から最低限の取り分である「遺留分」を請求されたら目的を果たせなくなるので、生前に全財産を贈与しておくことで遺産分割そのものを行わせないようにする―こんな方法を思いついたとしても、…
続きを読む第680話 死因贈与契約
死ぬまで自分の世話を見てほしいと思う相手に対し、「君に財産を遺すように遺言に書いておいたよ。だから最後まで私の世話を頼むね。」と言ったところで、遺言書は書いた人の気分でいつでも変更ができるため、相手として…
続きを読む第673話 男はつらいよ 第29作 寅次郎あじさいの恋
京都に来ていた寅さんは、鴨川のほとりである老人と出会います。 老人が下駄の鼻緒を切らしてしまったところに寅さんが通りかかり、「チビた下駄はいてるなぁ、おい、買ってもらえないのか、息子の嫁に」などと悪態をつきながら、見事な…
続きを読む第670話 生前贈与のよくある誤解
①毎年110万円以内なら税金はゼロ 年間110万円までの贈与であれば、何回でも贈与できると考えがちですが、税法上では数年にわたって毎年110万の贈与は、1,100万円を10年に分割したとみなされる場合があり…
続きを読む第668話 土地贈与に向かない相続時精算課税
相続時精算課税制度は、生前に贈与を受けた財産について、親や祖父母の死亡時、相続財産に合算して最終的に相続税で清算する制度です。相続発生の際には贈与時点での評価額で税額を算出する為、贈与から相続の間までに値上がりする可能性…
続きを読む第655話 結婚式祝
自分の娘に対して新婚旅行の費用として現金300万円をプレゼントした場合には、娘に対して贈与税が課されてしまいます。新婚旅行は娘やその夫のためのものであるので、婚姻旅行のためにお金を出せば贈与税が掛かってくるのは当然です…
続きを読む第653話 保険料と連年贈与
相続税の節税の王道ともいえる生前贈与と生命保険を組み合わせるスキームがあります。その方法は 子供が子供自身を受取人とする生命保険に加入する 贈与税の非課税範囲内である110万円を限度として子に現金を毎年贈与する ②の現…
続きを読む第649話 復縁による住宅贈与特例の適用
住宅贈与特例の対象となる「婚姻期間20年以上」の条件は通算期間で判断することになっております。そのため、離婚によって婚姻期間が一度途切れても、同じ配偶者と再婚して通算20年になれば特例を適用することが可能となります。 …
続きを読む第648話 満期を迎える個人年金
国の年金制度だけでは老後が不安なら、保険会社などが提供する個人年金保険に加入するという手があります。受け取れる金額や支給開始年齢などは商品によって異なりますが、おおむね会社を定年退職してリタイヤする年齢まで保険料を納め…
続きを読む第638話 相続時精算課税制度
1年間に110万円を超える贈与をするとその超えた分が課税対象になるのが贈与税の基本的な仕組みですが、もう一つの課税方式として、2500万円までの贈与について贈与税が非課税になり、相続発生時に贈与分を含めて相続税の計算を…
続きを読む第637話 教育資金贈与
多くの場所で桜が花盛りの4月に入り、入学や進級のシーズンとなりました。親や祖父母としては、入学金や学用品の購入と物入りのイベントが続くことになります。 何かと教育にお金がかかる今の時代に、教育資金の一括贈与の非課税特…
続きを読む第624話 贈与の大原則
「ところで奥様、過去に働かれていたことはありますか?」 「いえ、ずっと専業主婦です。」 「おかしいですね。どうしてこんなに預金に残高があるのでしょうか?これは実は亡くなったご主人の収入ですよね。贈与の証拠がなければ…
続きを読む第618話 宝くじ
宝くじを買う際には、「当たったら半分やるよ」と冗談交じりに言うことがありますが、本当に当たって約束通りに半分与えることになったら税務上は大変なことになります。宝くじには税金がかかりませんが、当選後の贈与となればそうはい…
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