第700話 分割協議前の家賃収入
遺産分割協議が成立する前に発生した家賃収入を受ける権利は、その不動産を相続した法定相続人の全員に発生します。つまり遺産分割協議で不動産を引き継いだ者は、相続開始から遺産分割終了までに発生した家賃を各相続人に分与しないと、…
続きを読む第699話 離婚による慰謝料
芸能人の不倫事件が立て続けに話題になっていますが、不倫が離婚に発展すると、人の興味は慰謝料の話に移ります。慰謝料の日本での最高額は、ショーン・シェパードさんと離婚した歌手の千昌夫さんの50億円といわれています。だが世界に…
続きを読む第698話 養子の連れ子
相続人となるべき子供が既に死亡していた場合、孫が相続人となる「代襲相続」という制度があります。それでは子供が養子であった場合にはどのように判断するのでしょうか? 古い判決ですが、昭和7年の大審院は、養子縁組前に生まれた養…
続きを読む第697話 二世帯住宅
二世帯住宅の良さは、別世帯としての気軽さがあるのでしょう。特に若い世帯にとっては大きなメリットになっています。ただ、親世帯が培ってきた家族の歴史を積み重ねられないことや、親世帯が老いたときに「家長」としての自覚が子世帯に…
続きを読む第696話 遺言書と異なる遺産分割
先日、以下のようなご相談がありました。 母の遺言書の内容が、私の兄にすべての財産を残すというものでした。私は母の介護をしていたので、兄は私にも財産の半分を受け取ってほしいと言ってくれています。遺言書の内容は…
続きを読む第695話 勘当
現行法では法的に親子の縁を完全に切る方法はありません。結婚、養子縁組などで戸籍が分かれても、実の親との法律上の関係は変わりません。実質的に「親子の縁を切る」ということはあるものの法的に完全な他人になる事はなく、相続時には…
続きを読む第694話 お小遣い
子供や孫などに小遣いや生活費を渡したところで普通は贈与税などかかりません。生活援助のための金銭の提供は、贈与税の非課税対象となる事が相続税法で定められているからです。しかし、いかに「生活費」として渡していても、あまりに高…
続きを読む第693話 承認or放棄
相続が始まると、相続人が2人以上いて相続財産を放棄する人がいなければ、遺産はとりあえず共同相続人の「共有」とされて遺産の全体について各相続人が相続分の割合に応じてその持分を持つものとされています。この段階では、遺産の個々…
続きを読む第692話 相続の開始があったことを知った日
相続税の申告期限は亡くなってから10カ月以内というのはよく知られていると思います。しかし、相続人によっては死亡した事実を知らないことや、たとえ死亡事実を知っていたとしても遺言で財産を遺贈されていることを知らないこともあり…
続きを読む第691話 生命保険の相続非課税枠
生命保険の死亡保険金は相続税の課税対象ですが、残された家族の生活を保障するという役割から、「500万円×法定相続人の数」の非課税枠が設けられています。 注意したいのは、この非課税枠は相続人1人ずつに与えられた非課税枠で…
続きを読む第690話 親子間の借金
新型コロナウイルスの影響で商売が窮地に立たされている息子が、「必ず後で返すから」と言って、ある程度のまとまった額の借金を頼み込んできたとします。ここは親として助けてやらなければならないと思った父親が、タダであげるのは息…
続きを読む第689話 満期を迎えた個人年金
国の年金制度だけでは老後が不安であるとして、保険会社などが提供する個人年金保険に入っている人は結構います。受け取れる金額や支給開始年齢など細部は会社によって異なりますが、その内容はおおむね、会社を定年退職してリタイアする…
続きを読む第688話 売却予定の土地
相続財産のなかでも大部分を占める「土地」は、原則的に相続税路線価に沿って評価されます。相続税路線価は、国土交通省が毎年発表する公示地価などを基に導き出された、いわば相続税の評価専用の査定額です。相場としては公示地価の8…
続きを読む第687話 生命保険の差し押さえ
期限内に税金を納付できないと、現金の代わりに財産を国税当局に差し押さえられてしまうことがあります。差し押さえられる財産の種類に優先順位はありませんが比較的現金化しやすい不動産や自動車、貴金属などが優先して…
続きを読む第686話 紀州のドンファンの相続税対策に学ぶ(2)
「紀州のドンファン」と知られた実業家、野崎幸助さんが残した遺言書の有効性を巡り、親族らが遺言執行者の弁護士を相手取り提訴しています。この裁判で焦点となるのは遺言書の真贋になりそうですが、たとえ本人の書いた遺言書であっても…
続きを読む第685話 紀州のドンファンの相続税対策に学ぶ(1)
2年前に急性覚せい剤中毒で亡くなった「紀州のドンファン」こと野崎幸助氏の遺産の全てが、同氏が住んでいた地方自治体に寄付されることになり注目を集めています。「いい女を抱くために俺は金持ちになった」と豪語して美女4千人に3…
続きを読む第684話 突然死(2)
「にわか生前贈与」はろくなことがないと前回では散々言いましたが、それでもなにかできる相続対策はないのかと探したくなるのが人情です。コロナでシビアなこのご時勢、誰だって余計な税金をびた一文たりとも払いたくありません。そん…
続きを読む第683話 突然死(1)
最近、相続税や贈与税を調べる人が急増しております。5月1日からの1週間で「相続税」「相続対策」といったキーワードのグーグル検索件数が30%~45%増えました。志村けんさんや岡江久美子さんといった著名人が亡くなったことも突…
続きを読む第682話 駆け込み贈与
長男に全財産を引き継がせたいが、他の兄弟から最低限の取り分である「遺留分」を請求されたら目的を果たせなくなるので、生前に全財産を贈与しておくことで遺産分割そのものを行わせないようにする―こんな方法を思いついたとしても、…
続きを読む第681話 二重相続資格者
亡兄の子供を養子にした父が死亡した場合には、兄の子供は父の養子であるとともに、兄の代わりに財産を引き継ぐ代襲相続人という2つの立場を重複することになります。このように2つの身分で相続人の立場に立つ人を法律上では「二重相…
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