雑談
第606話 財産債務調書
近年、富裕層の持つ資産に対する国税当局の監視の目が急速に強まりつつあります。その背景にはインターネットの発展などにより、資産を国外に隠したり、各国の税制の違いを利用して税負担を低く抑えたりする手法が流行している事情があ…
続きを読む第604話 不合理な税法
会社の社長が、自分の会社に無利息で資金を貸し付けた場合には、会社が得るその経済的利益に対しては課税などしません。本来、役員個人というものは、必ずしも利益を追求しているということにはなりませんので、無利息であっても会社・…
続きを読む第601話 自殺による保険金受取
家族の特に大黒柱である稼ぎ頭が急な死を迎えた時、残された家族が頼りにするのは保険金ですが、通常は被保険者の死因が自殺であった時は、受取人に生命保険金は支払われません。被保険者が、死亡保険金を目的として自殺した可能性があ…
続きを読む第595話 申告書閲覧サービス
過去に提出した申告書を税務署で閲覧する「申告書閲覧サービス」について国税当局の事務運営指針が見直され、今年9月からは写真撮影が認められるようになりました。これまでは閲覧サービスは見ることだけが可能で、コピーを取ったり、…
続きを読む第582話 商事信託と民事信託
高齢化社会に伴い、もし自分が認知症を発症した時に財産をどう管理するかを考えなければならない時代になってきています。他者に資産の管理を委ねる手段としては成年後見制度もありますが、同制度よりも管理者の裁量の大きな「信託」を…
続きを読む第562話 遺品整理
国立社会保障・人口問題研究所によりますと、日本の総人口に対する高齢化率(65歳以上人口割合)は、2025年に30.3%、2035年には33.4%となり、3人に1人が高齢者という時代に突入するそうです。 一方で、高齢化…
続きを読む第531話 PayPay(ペイペイ)
ここ最近、コンビニで、スマホの画面を見せて お支払いしている人をよく見かけます。「クレジットカード」「Suica」「nanaco」「LINE Pay」に加えてできた新しい「スマホ決済アプリ」が「PayPay」なのだとか…
続きを読む第530話 地主に迫る2022年問題
2022年に首都圏、関西圏、中京圏の三大都市圏の地価が暴落すると、不動産業界でささやかれています。最大1万haの「生産緑地」が宅地として一斉に売り出され、それによって土地が供給過多となると見られているからです。消費増税…
続きを読む第519話 災害に備えた非常用食料品
災害に備えた非常用食料品は、備蓄の際に「事業用として使った」とみなされますので、その年の損金の額に算入できます。 通常の税金の考え方では、取得後にすぐには消費しない資産は「貯蔵品」などの項目で棚卸計上し、消費された時…
続きを読む第514話 大学無償化
いわゆる大学無償化が2020年から始まります。政府が閣議決定した「骨太の方針」に盛り込まれたものですが、年収380万円未満の世帯の教育負担を支援するものです。 住民税非課税世帯であれば、国立大の授業料、入学金は全額免…
続きを読む第510話 永遠の旅行者
永遠の旅行者とは、随分前に米国で考えられた租税回避スキームの一つで、各国で非居住者とされる期間のみ滞在することで、納税額を合法的にゼロ又は最少にするライフスタイルのことをいいます。 日本は生活の本拠である住所の有無に…
続きを読む第507話 狙われる売れ行き好調な軽自動車
自動車販売の業界団体は、去年の国内新車販売台数が前年比0.7%増の527万2067台だったと発表しました。この2年連続の500万台の大台超えを牽引したのはまさに軽自動車でしたが、10月の消費税率引き上げ時には需要の急激…
続きを読む第504話 過酷な差し押さえ
税金の滞納に対する過度な差し押さえは生存権の侵害に当たるとして、宮城県大崎市の女性が県と市に220万円の損害賠償を求める訴訟を仙台地裁に起こしました。 女性(63歳)は長男との2人暮らしで、世帯収入は女性のパートによ…
続きを読む第503話 国債残高897兆円
国の発行する国債残高が2019年度末に897兆円に達する見通しになりました。毎年の予算編成で必要な費用を税収だけで賄えず、新規国債の発行で補う借金頼みの財政運営が常態化しています。財務省は危機感をあらわにしますが、夏に…
続きを読む第502話 ゆうちょ銀行の預入限度額
ゆうちょ銀行の預入限度額が4月から、現在の1300万円から2600万円に倍増されることになりました。金融庁は「大幅な引き上げは民業圧迫になる」と抵抗してきましたが、政府の郵政民営化委員会が利便性向上を盾に押し切りました…
続きを読む第501話 結婚した未成年
50歳まで一度も結婚したことがない人が占める割合(生涯未婚率)が、年を追って増加しています。国立社会保障・人口問題研究所が5年ごとに実施している調査によりますと、2015年は男性23.4%、女性14.1%で、前回調査の…
続きを読む第499話 税務職員配属便覧
税務調査の調査官は納税者の情報を徹底的に調べ上げて調査に臨みます。これに対してこちらが調査官の情報をなにも知らずに迎え撃つというのでは、あまりに一方的です。税務調査のやり方や結果は担当者によって大きく異なります。それぞ…
続きを読む第491話 時効
2010年の改正刑法により、最高刑が死刑となる罪の時効は撤廃、危険運転致死罪は10年から20年に延長されました。また、友人からの借金の時効は民法で10年、サラ金からの借金は商法の規定により5年で時効を迎えます。 では…
続きを読む第485話 金蛇水神社 仙台一番町分霊社
一番町4丁目商店街、仙台三越の本館と定禅寺館の間にある小さなお社、意外と参拝している方が多かったりします。ビルの谷間にあるので見逃してしまいそうですが参拝するとなんとなく心が休まる気持ちになれるホットスポットです。 …
続きを読む第477話 「脱税」「申告漏れ」「所得隠し」の違い
「脱税」、「申告漏れ」、「所得隠し」は、いずれも、納税義務を怠った不正を働いた納税者に使用される言葉ですが、その違いはいったい何なのでしょうか。 まず、「単なるミス」か「わざとやった誤り」で違いが出てきます。つまり計算…
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